旅人からも評判の良いタイですが 今まであんまり旅したいと思うこともなく、何となくもっと歳とってから行こうとか思っていました。実際に旅してみると、とっても旅しやすくて長く滞在してしまうのがわかる居心地の良い国でした。ソンクラーンを目当てにやって来たバンコクですが、しっかり観光もしてきたので紹介していきます。
ワットポー
タイの首都であるバンコクで最古で最大敷地の寺院ということで、ここは絶対外せないと思い行ってきました。先に、近くにあるワットプラケオという所を観光したので、そこから徒歩でのんびりワットポーに移動。移動している途中に、聞いてもいないのにトゥクトゥクのおじさんに、「今日はワットポー閉まっているよ。」と何度か言われて、もしかしてソンクラーンが近いから閉まっているのかなぁとか半信半疑ながら到着すると全然営業していました。何だったんだろう。もし誰かに何か言われても、ワットポーは毎日営業しているそうなので、心配しないでください。
ここの1番の見どころは、体長46メートルの寝釈迦像。金箔に覆われて、黄金に輝いています。すごく大きいのと、建物の柱がいくつか寝釈迦仏の目の前にあるので、写真を撮るのが難しかったです。
仏像の反対側には108個の黒い托鉢の鉢があります。托鉢とは、僧侶の修行の1つで鉢を持って街を歩いて布施や食料を乞うことをいいます。そのズラーっと並んだ鉢に、硬貨を順番に入れていくと煩悩がなくなると言われているんだそう。そもそも寝釈迦像は、涅槃像ともいわれていて、涅槃とはあらゆる煩悩が消滅し苦しみを離れた安らぎの境地をさし、この大きく横たわる寝釈迦像は涅槃の境地にあり悟りを開いているとされています。この寝釈迦像こそが108の鉢に硬貨を入れて、煩悩を捨てた後の理想の姿ということですね。ちなみに、108枚硬貨を準備していかなくっても、20バーツを両替できるように準備されているので ご心配なく。
ワットポーの中央にある本堂には、こちらも金箔に覆われた釈迦像が祀られているとともに、ここには現在のタイ王朝の最初の王であるラーマ1世の遺骨が収められているそうで、礼拝を捧げている地元の人がたくさんいました。この本殿の前にも、ラーマ1世から4世が祀られている4つの仏塔もあります。金色の仏塔とは違い、カラフルな装飾が細かに施されている仏塔で、とっても繊細で綺麗でした。
本堂を囲んで4つの礼拝堂があって、外回廊と内回廊の二重の回廊から成っていて、両方を合わせて400体近くの仏像がタイの各地から寄贈され、ずらりと並んでいます。大きさも表情も様々で見応えがあります。
ワットパクナム
2012年にラーマ9世の72回目の誕生記念として建てられた、わりと新しい寺院です。その中身とは全く異なる、真っ白な外装の仏塔の最上階に見どころがあります。靴を脱いでから建物の中に入って、階段で最上階の5階を目指します。1階から4階も展示物などが見られるスペースになっていてるので、寄り道しながら向かいました。
最上階につくと、そこには異世界が広がっています。緑色のガラスでできたエメラルドグリーンの仏塔があり、上を見上げるとサイケデリックな配色で描かれた天井画。天井画には、仏陀の生涯が描かれているそうです。
ここはバンコクで訪れた場所の中で、1番来てよかったと思った場所かもしれません。想像していた以上の美しさがあって、この場所で瞑想してみたいと思わせるような迫力がありました。見れば見るほど、引き込まれる空間です。写真も全然うまく撮れなかったけど、大満足の場所でした。撮った写真もせっかくなので載せてみますが、これよりももっと美しいので 期待して ぜひ行ってみてください。
ワットプラケオ
ラーマ1世が17世紀に建立した王宮と王室専用の寺院が一緒になった巨大な敷地です。入場料はどの寺院よりも高く500バーツですが、他の寺院よりも敷地が広くて 見所も多いと思います。
入り口を通ってすぐに、3つの大きな塔が目に入ります。3つの塔は 並んではいるのですが、全く違う雰囲気の塔で それぞれの塔の中に釈迦の遺骨、金の法典、歴代のタイの国王の像が収められているそうです。
ここの本堂には エメラルド色に輝く翡翠でできた仏像があることから、別名 エメラルド寺院とも呼ばれていて、タイで最も格式のある寺院の1つなんだそうです。本堂の外観は、とっても煌びやかで金箔と色ガラスにて彩られています。ここでも たくさんの地元の人が礼拝に来ていました。タイ人は、入場料が無料なんだそうです。そりゃそうですよね、観光に来ているわけでもなく、写真を撮りにきているわけでもなく、本当に信仰しているのが礼拝する様子からも伝わってきます。
注意すること
上記に紹介したような寺院に訪れる際には注意しなければいけないマナーがあります。どこの寺院の入り口にも大体は分かりやすく記載してくれていると思いますが、肌の露出の少ない服装で行きましょう。タイは暑いので ついつい薄着をしたくなるのですが、羽織れるものを1つ持っておくと寺院に行く時に便利です。ノースリーブやショートパンツ、ミニスカートで寺院に礼拝に行くことはできません。それぞれの寺院がレンタルの羽織や巻き物を取り扱っているので、どうしても持参できなかった場合はレンタルすれば寺院に入ることができます。私は、ノースリーブの服に羽織と下はカオサン辺りで買ったタイパンツ、履物はアウトドアサンダルでした。靴は、寺院に入る前に脱ぐことになるので、スニーカーに拘らなくてもサンダルでも大丈夫でした。
寺院は 宗教を信仰している人にとっては尊い場所なので、自分たちが観光できていても 礼拝している人や寺院へのリスペクトを忘れないようにしましょう。大きな声を出してはしゃいだり、参拝エリアで飲食するなどの迷惑行為に注意し、写真撮影禁止でないかどうか確認をしてから写真を撮るなど最低限のマナーを守りましょう。そんなの当たり前のことだと思うかもしれませんが、守れない人がいるから看板に注意書きが書かれていたり、パンフレットに記されたりしている現状があるのだと思います。
まとめ
今回は、わたしが行って良かったなぁと思う3つの寺院を紹介しました。他にもカオサンをプラプラと巡ったり、タイの歓楽街であるソイカウボーイをウロついてみたり、近場の水上マーケットに行ったりなどなど、とにかくやることがたくさんあって、バンコクは朝から晩まで1日中楽しめる街でした。