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北海道 知床のキャンプ場でボラバイトしてみました メリットとデメリット

 北海道での派遣看護師の期間を満了して、もう少し北海道を楽しみたいなと思ったわたしはボラバイトのサイトで見つけた知床にあるキャンプ場でボラバイトをすることにしました。

 ボラバイトを実際に経験してみた実際について紹介していきたいと思います。

ボラバイトとは

 そもそもボラバイトをご存知ですか?ボラバイトとはボランティアとアルバイトを合わせてつくられた造語です。ボランティアといっても有償ボランティアではあるのですが、稼ぐということよりも経験することに重きを置いた働き方です。

 

 賃金は最低賃金の基準を設定されることが求められています。ほとんどの案件の賃金をみると 最低賃金を下回っているように見えてしまいますが、ボラバイト先から支給される食費や住居費を差し引いた金額として設定されているという旨がボラバイトのサイト上にも記載されています。なので、案件上は日給で表記されている場合が ほとんどですが 労働時間で割って考えると時給500〜1000円ほどとなる案件が多いです。経験よりもお金を稼ぐことを目的としている場合には、ボラバイトは おすすめできません。期限付きで、住居環境があって ある程度のお給料を稼ぎたい場合は 以前に紹介したリゾートバイトの方が向いているかと思います。

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 ボラバイトにある案件の主なものとしては農場・牧場、キャンプ場、スポーツインストラクター、ペンション、ボランティア団体のスタッフなんかが紹介されています。季節によって案件の内容も変わってくるので、チェックしてみてください。わたしは、知床のキャンプ場のボラバイトに興味を持って、自分の働きたい期間をお伝えして 連絡してみたところ採用の連絡をいただいて1ヶ月間 ボラバイトをすることになりました。

www.volubeit.com

ボラバイトとしてキャンプ場で働く1日

 わたしがお世話になったボラバイト先は、キャンプ場だけでなくコテージ、ゲストハウス、ライダーハウスも同じ敷地内で運営していました。まずは 清掃業務から始めます。敷地は広いので ボラバイター(ボラバイトによって雇用されているアルバイの呼び方)が分担して シーツの洗濯、館内の清掃、キッチン・浴室掃除、チェックアウト業務 等を行います。以前に経験したゲストハウスのヘルパーに似た仕事内容です。

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 清掃業務が終わったら、お昼休憩です。といっても休憩時間は決まっていなくて、電話対応や連泊しているお客様の対応をこなしながら 館内で過ごします。スーパーなどへ食材の買い出しに行きたい場合は、ボラバイター間で相談して 代わりばんこに外に出て 誰かが館内に残るようにします。

 わたしは車を持っていっていたのですが、従業員駐車場は奥まったところにあったので お客様の車が後ろについて 車が動かせない時には、北海道らしくヒッチハイクにも挑戦しました。北海道は本当にヒッチハイクしている人が多くて、わたしも車で移動している時に何度もヒッチハイクの人を見かけて、行く方向が同じであれば一緒に移動したりしました。

 

 キャンプ場の敷地には小さな畑があり、この畑のお世話もボラバイターの仕事です。といっても収穫できたものは、自由に食べても良くて毎日 採れたてのミニトマトを食べていました。 

 チェックインの時間になると お客様のチェックインの対応を行います。食事はついていないので、それぞれに付属のキッチンで調理をしてもらって チェックイン業務がある程度片付いたらボラバイターも共同キッチンで夕食を準備して夕飯を食べながら お客様の対応を平行して行います。オーナーは お酒が好きな方で、勤務中でも勤務に支障がない範囲であれば お酒を楽しんでもいいとのことで ボラバイター同士でお酒を片手に おしゃべりしたり、ボードゲームをしたりと毎日 賑やかに楽しく過ごしました。

 予約のお客様が全員到着して、消灯の時間になったところで ボラバイターの勤務は終了です。お風呂に入ったり、自分の部屋でのんびりしたりと自由に過ごします。住居環境はゲストハウス・ライダーハウスの個室か、プレハブ小屋があって 勤務開始となったタイミングで空いていたところに住まわせてもらいます。わたしはプレハブ小屋を住まいとして使わせてもらっていたのですが、ベッドや机等の必要最低限の家具は揃っていて 快適に過ごしていました。

 お休みは週に1〜2日あって、お仕事の忙しさ、ボラバイターの人数によって オーナーが決めてくれます。

ボラバイトのメリット

期間が決まっている 

 最初に自分で働きたい期間を提示してから条件に合っている仕事を探すので、仕事を始める時期・終わる時期がはっきりしているので 前後に予定が入れやすいです。ボラバイターが不足していて もう少し働きたくなった場合には雇用主に相談することもできます。

 

住む場所が確保されている

 住む場所があるというのは旅しながら働いている人にとっては本当にありがたいです。ボラバイトにもたくさんの種類の仕事があるので、住む場所が確保されていなかったり、個室・共同部屋等の細かい条件は案件によって違います。詳しくは募集要項に記載があるのと 必要に応じてボラバイト先に問い合わせることもできるので、自分の希望にあったボラバイト先を見つけましょう。食費や食材の提供がある お仕事もあります。

ずっと仲良くできる友人ができる

 ボラバイトをする人の中には その仕事のノウハウを学びたい人ももちろんいますが、旅をしながら暮らしたい旅人も多くいます。わたしがキャンプ場で働いた時は 同時期にわたしを除いて4人のボラバイターが働いていて、その全員が それぞれに夢を持った旅人でした。同じ価値観の人と働けるのは 自分にとってもいい刺激になります。今でも会ったり・連絡をとったりしている友人もボラバイトを通してできました。

新たな地を開拓できる

 以前は住んでいたニセコから足を伸ばしていける範囲を主に旅をしていたので、今度は知床を拠点として旅をしてきました。ボラバイターの仲間だけでなく、ゲストハウスやライダーハウスで長期滞在している人とも仲良くなって 斜里岳を登ったり、博物館網走監獄に行ったり、知床五湖を巡ったり、北海道グルメを楽しんだりと充実した時間を過ごしました。

 

ボラバイトのデメリット

お給料は期待できない

 冒頭のボラバイトの説明でも記載しましたが お金を稼ぐよりも経験を重視した労働を目的として作られたシステムなので、ボラバイトを通してガッツリ稼ぐというのは難しいかと思います。お金を稼ぐことを目的としている場合は、ボラバイトの中でも時給や月給の高い案件を探すか、別の働き方を検討する方が良いと思います。

ボラバイト先でのトラブルは自己責任

 ボラバイト先と情報が違う等のトラブルがある場合は、派遣会社のようにボラバイトの会社が面倒を見てくれるわけではないです。基本的には自分で解決することが必要になるので、そもそもトラブルとならないように 暮らすのが第一です。

まとめ

 定職を辞めて、旅の合間合間に仕事を探してみると本当に色々な働き方があるなぁと思いました。ボラバイトで 次に働く機会があれば、前から気になっていた農業にも挑戦してみたいと思います。