まさか私がね。

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キューバに行く前に わたしが知っておきたかったこと

 ワーキングホリデーにてカナダ滞在中、暖かい国に行きたいと思い立ってキューバを1ヶ月かけて旅してきました。今までキューバに行こうなんて考えたことがなかったので、調べ始めてみると少し変わった というか他の国とは違うキューバを知ることができました。

 キューバに行く前に事前に知っておいたほうがいいなと 実際に旅をしてみて思ったことについてまとめていきます。

入国準備

ツーリストカード

 キューバ入国時には 30日以内の滞在であればビザの取得は不要ですが、代わりにツーリストカードの取得が必要です。日本にいる場合は キューバ大使館に直接行くか、郵送で取り寄せる必要があるそうです。

 

 わたしは、カナダ国内からAir Cnadaにてキューバに行きました。Air Canadaでは無料でツーリストカードが機内で配布されるので事前準備は不要でした。

 よく旅人が使うルートでカンクンからキューバに移動する人もいると思いますが、実際にこのルートを通った友人によるとカンクンの空港内にて購入することが可能だそうです。

海外旅行保険の証明書

 英訳されたアメリカ資本を除く海外保険の証明書が必要とのことで、わたしはカナダで保険に入っていたので 証明書をそのまま持参しましたが、特に提示は求められませんでした。旅中に会った人の中にも提示を求められたと言っていた人には会いませんでしたが、時期などにより予告なく変更されている可能性があるので、念のため持参しておくと安心です。

宿泊先の証明書

 これは、事前に調べた際に提示を求められなかったという人もたくさんいたのですが、一応ネットで調べた宿泊先の住所をメモして持ち歩きましたが、わたしも提示は求められませんでした。

両替

 キューバには2種類の通貨があります。ひとつが兌換ペソ/CUCという外国人が使う通貨で、クックと呼ばれるものです。もうひとつが人民ペソ/CUPというもので、原則としてキューバ国民が使う通貨、モネダと呼ばれるものがあります。1CUC≒130円、1CUP≒5円です(2023年現在)。つまり、1CUC≒26CUPとなるわけです。

 この二重通貨制度が慣れないうちはとってもややこしく感じました。この2つを上手に使い分けることがキューバを旅する上で大きなポイントになってきます。CUCの紙幣には pesos convertiblesと書かれていて、コインには周囲に八角形のデザインが施されています。とはいえ、見分けにくいんですよ。わたしは 2つ財布を持っていって、CUCとCUPのそれぞれに財布を使いわけていました。

 

 空港で両替する際に、最初にもらえるのはCUCで、空港内ではCUPに両替することはできません。街に出るとCADECAと呼ばれる両替所があります。ここでは、CUCへの両替はもちろん、CUCからCUPへの両替も行ってくれます。慣れてくると分かってくると思うのですが、何かを食べたり購入したりする際は、通貨の単位に注意しましょう。旅中に出会った人で アイスクリームを買うために5 CUCを支払った後に、そのお店が実際はCUP払いのお店で本当の値段は5CUPだったと気づいたけれど、もう食べ終えた後で取り合ってはもらえなかったそうです。間違えていても教えてくれない時もあるので、しっかり確認するといいと思います。

 キューバアメリカとの関係があまりよろしくなかったことがあり、米ドルが両替には向きません、レートが悪い上に10%の手数料が取られます。キューバから出る際に、CUCが残っていたので再両替をしたところユーロで戻ってきました。 

 余談ですが、キューバ人の月の給料は全員一律で20ドル程なんだそうです(ちなみに、外貨を稼ぐことのできるタクシードライバーやCASAの経営主はそれ以上に稼ぐことができるそう)。先述したCUCとCUPについて、CUPは原則としてキューバ国民を対象とした通貨であると書きました。わたし達 ツーリストも実際に使うことができましたが、キューバの経済背景を念頭においたうえで リスペクトして節度ある使用を心がけましょう。

CASA

 キューバでの宿泊手段として最もポピュラーなのが、CASA(カサ)と呼ばれるものです。これは、キューバ人が一般家庭の部屋の1部を観光客に貸し出すというものです。中には、1家を丸々貸し出しているカサもあるそうです。このカサを運営するためには、キューバ政府の厳しい審査があり、その審査をクリアした家だけがカサとして営業することができます。政府の審査があるだけあって、どの家もとっても清潔でした。

 

 ネットを見ていると、Airbnbなどで事前に予約して行くのがマストと書かれているものがありましたが、道を歩けばそこら中にカサがあるので わたしはそんな必要はないと思います。道ゆくキューバ人に聞けば、おすすめのカサや知り合いのカサを紹介してくれるし、もし訪ねた家が満室だったら そこのオーナーが思い当たる別のカサを紹介してくれます。覗いてみたカサが好みでなかったら、お礼を言ってまた違うカサを探しに行けばいいのです。カサを経営している家はわかりやすい所に錨のような青いマークを掲げています。ちなみに、これが赤色の場合はキューバ人専用のCASAなので、外国人は宿泊することができません。

 カサの良いところは、キューバ人のお宅にお邪魔できるということです。ホームステイ気分ですね。地元の人の暮らしを間近に感じることができるって旅人としては最高のシステムです。どの家も 家族の方はとてもフレンドリーで、スペイン語がわからないわたしにも笑顔で話しかけてくれます。キューバ人は、英語ができる人は極めて少ない印象でした。

 値段は ピンからキリまでありますが、20〜25クックを目安に探していました。2人で宿泊した場合は その料金を2人で割って1人約10クックほどになります。朝食はほとんどのカサで別料金で1人3〜5クックほど頼むことができます。豪華で量も多く、フルーツの盛り合わせも たくさん出してくれます。途中で聞いた裏話によると、宿泊料は国に申請しなければならず、そこから引かれる税金は多額なんだそうですが、朝食や夕食をお願いした時にに支払うお金は 国に申請しないため(正しくは、国に申請する必要があるけど、隠蔽することが可能なので多くのカサがやっている)、オーナーにとっての利益に繋がりやすいとのこと。確かに、朝食を頼むととっても嬉しそうでした。

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Wi-Fi

 キューバWi-Fi事情はかなり不便です。キューバには自由に使えるWi-Fiがないのです。唯一の方法として、電話会社からWi-Fiカードというものを購入して、屋外にあるWi-Fiスポットを探して その場でのみ使用できるというもの。現地の人もWi-Fiカードを購入して Wi-Fiを使っています。まだまだ公衆電話も活用されていたりします。

 わたしは移動時間や寝る前に携帯で動画を見たりしているので、キューバに行く前に動画サイトでたくさん動画をダウンロードしていきました。 

 実際にWi-Fiカードを買ってみたので紹介します。このカードはETECSAという電話会社で買うことができます。わたしが初めて買ったのは、ハバナの Parque el Curita という公園の近くにある店舗です。有名なオビスポ通りにも1店舗ありますが、こちらの方が混んでいる様子でした。

 購入方法は簡単で、Wi-Fiiカードが欲しいと伝えるだけです。1時間利用でき30日有効期限のカードが1枚2CUCでした。この1時間利用というのは トータルなので、たとえば10分使ってWi-Fiを切ったとしたら、残り50分が有効期限内でいつでも使えるということです。Wi-Fiカードを買ったからといって どこでも使える訳ではありません。公園や広場など限られた場所にWi-Fiが飛んでいるので、その決められた場所でのみ使うことができます。購入した際に、スタッフにどこで使用できるのか聞いてみるといいと思います。

 このカードの裏側には IDとパスワードが書かれているので、Wi-Fiに繋いだ後に自然に開かれるページに これらを入力すると Wi-Fiに繋がります。たまに、なかなか繋がらない場合やネットワークが遅い場合もありますが、Wi-Fiiが使えるだけありがたいと気長に待ちましょう。ちなみに、Wi-Fiが使える広場に行くとこのカードを2倍の値段で売っている人たちもたまに見かけます。電話会社に行くのが面倒くさい場合は2倍の値段ですが購入可能です。たまに 電話会社の周辺にも売り子がいたりもします。

 

 カード購入時に10分ほど列に並ぶ必要があったのですが、ここでキューバの不思議な並び方 について紹介します。キューバ人は日本人のようにちゃんと列を作って並びません。なんとなくそこら辺にいるのです。なので、並びたい列がある場合は誰が最後に来た人か聞く必要があります、キョロキョロしていると手を上げて教えてくれます。そして、自分の次に人が来た場合は 手を上げて自分が最後尾であることを知らせるのです。このルールに気づかないうちは、どこに並んだらいいのか困惑しましたが、ルールが分かるとなかなか楽しかったです。

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まとめ

 キューバは、他の国と比べると少し変わった国かもしれませんが、そのぶんワクワクする魅力もたくさん詰まった国です。わたしは キューバを旅してキューバが大好きな国になりました。以前までは、自分がキューバに行くなんて思いもしなかったし、キューバがどこにあるのかも知らなかったです。半ば思いつきで行ってみようと思って本当に良かった。興味をちょっとでも持っている人は、カリブ海に浮かぶ魅惑の島キューバにぜひ遊びにいってみてください。キューバ人の陽気な性格は、旅に活気を与えてくれます。

 次回からは、そんなキューバの見どころや魅了について書いていきたいと思います。