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中米最大の遺跡 謎が多く残るティオティワカン遺跡へ

 ティオティワカンは、メキシコシティから車で1時間ほど離れた場所にある壮大な古代遺跡です。紀元前2世紀から6世紀にかけて文明が栄えたと言われているのですが、一体誰が作って、どのように滅亡を迎えたのか未だに解明されてないという 何ともミステリアスな場所なのです。そんな謎多きティオティワカンに行ってきたので紹介します。

メキシコシティからティオティワカンへの行き方

 メキシコシティからティオティワカンにはバスが出ていて、北バスターミナルからバスに乗ることができます。まずは、メトロの北バスターミナル駅(Autobuses del Norte)を目指します。わたしは、サンフェルナンド館に泊まっていたので最寄りのイダルゴ駅(Hidalgo)から2回乗り換えて到着です。

 

 余談ですが、メキシコシティはメトロ内でのスリなどの被害が多いとネットなどにも書かれていますが、細心の注意を払っていれば大丈夫だとわたしは思いました。実際に、わたしが泊まっていた宿の宿泊者で携帯を取られてしまった人がいましたが、話を聞いてみると ズボンの後ろのポケットに携帯を入れていて、特に後ろを気にしておらず 気づいたら携帯がなくなっていたそうです。日本からしたら 当たり前に取られない状況ですが、そこはメキシコなので 逆に当たり前に取られる状況だったと思います。その場その場に応じた危機管理能力が必要です。わたしの周りの人たちは きちんと注意を払っていて、何回メトロに乗っていても被害に合った人はいませんでした。

 話を戻して、北バスターミナルに到着後、そのまま外に出るとバスターミナルがあります。意外と広いバスターミナルで、いくつもの会社がバスを運営しています。正面入り口から左手に突き当たりまで進んだあたりにある「AUTOBUSES TEOTIHUACAN」という会社がティオティワカン行きのバス会社です。ティオティワカン遺跡のイラストが書かれているので分かりやすかったです。バスは30分おきにあるそうで、特に時刻表などは表示されていなかったです。朝8時のバスに乗ってティオティワカン移籍に向かいます。帰りのバスケチケットも購入しましたが、特に時間指定はありませんでした。

 バスで約1時間ちょっとで到着です。このバスは テオティワカンが最終目的地ではないので、途中でバスを降りる必要があります。とはいえ、たくさんの観光客がバスに乗っていますし、バスの運転手さんも「ピラミデー」と伝えてくれるので寝過ごさなければ大丈夫です。バスを降りて少しだけ歩くと 入場券売り場があるので、そこでチケットを購入します。こんなに大きな場所なのにチケット売り場はすごく小さいので、ちょっと時間がかかりました。それでも9時過ぎは人が少ない時間帯だそうで、昼ごろはもっと混み合うそうです。入場料は70ペソ。

ティオティワカン遺跡

 ティオティワカンは、最大で人口20万人にものぼったともいわれていて、当時のアメリカ大陸で最大規模を誇った宗教都市だそうです。7世紀頃には滅亡したといわれ、14世紀にアステカ人によって発見されました。アステカ人は、この場所を礼拝や儀式の場所として使い、この場所をティオティワカン(神々の集う場所)と名付けたそうです。

 

 この遺跡は、区画整理されていて それが高度な天文学や数学に基づく極めて緻密な設計なんだそうです。ちょっと わたしなんかには、そんな難しいことはわかりませんでしたが、月のピラミッドの踊り場まで登って、振り返って遺跡を見ていると これが紀元前2世紀に建てられたものだとすると確かにその凄さがわかります。

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太陽のピラミッド

 遺跡に入って すぐに目に入るのは太陽のピラミッド。これはエジプトにある2つのピラミッドに次いで世界に3番目に大きいピラミッドなんだそうです。近くで見ると圧倒的な大きさでした。頂上へと続く階段は248段、高さ65メートル。最近では、地下からこのピラミッドの中に入る通路が見つかり、中から 宗教的な美術品が発見されたそうです。このピラミッドは、階段を登って頂上に立つことができます。頂上には 年に2回太陽が真上に位置して、そして真正面に沈むように設計されているんだそうです。なにそれすごい、都市伝説みたいですね。頂上からは、360度のパノラマを楽しむことができます、月のピラミッドも見えます。

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月のピラミッド

 こちらは、太陽のピラミッドよりは小さいのですが、当時は頂上に神殿があり、太陽のピラミッドとほぼ同じ高さだったそうです。遺跡保全の目的で、頂上まで登ることはできませんが、半分ほどの高さまで登ることができます。このピラミッドの中からは首を切られた頭蓋骨がたくさん発見されていて、宗教的な場として使われていたのではないかと憶測されているそうです。

死者の大通り

 月のピラミッドへと続く、長さ4kmのティオティワカンの大通りです。アステカ人がこの地を発見した際に、この通りにはたくさんの遺体があったことと 左右に残された神殿を王の墓と勘違いしたことから この名で呼ばれています。この道は 水平ではなく少し傾いていて、当時は道としてではなく水路として使われていたのではないかという説もあります。この通りには、たくさん の物売りの人たちがいます、その売り込み方が結構ユニークで面白かったです。

まとめ

 近年、ピラミッドの下を通る通路や当時の美術品が見つかったりと、まだまだ残る多くの謎のために解明がすすめられています。どうやって誕生してなぜ滅亡したのかすら 解らない空白の歴史がこの遺跡をより一層魅力的なものに見せてくれています。

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