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笑いかけると返してくれる笑顔が眩しい ミャンマーの見どころ 後編

 ミャンマーは思いのほか興味深くて、長居したくなる魅力がある国でした。発展の途上ど真ん中で変わりゆくミャンマーを ぜひ肌で感じてきてください。

マンダレー

 マンダレーは、ビルマで独立を守った最後の王朝の都であり、現在も旧王宮の建物が残されているヤンゴンに次ぐ第二の都市です。

ウーベイン橋

 マンダレーから南に10キロほど行った先にあるアマラプラという街の東側にタウンタマン湖があります。この湖を横断するために作られたのがウーベイン橋です。 橋は世界で1番長い木造の橋で、長さは1.2KMあるんだそう。

 

 橋は思ったよりも木製感が強く、150年以上も前に建てられた橋だそうで なんだか納得。橋としては十分だけど、修復を繰り返しながらの現存維持だとは思いますが これだけ長さがあると台風とかの災害に耐えてこれたことが凄いなぁとか余計な事を考えながら橋を渡ります。

 ウーベイン橋を見るのにおすすめの時間帯は夕方。夕日に照らされたウーベイン橋のシルエットが人気です。わたしも 夕日が見れるように時間を合わせて行きました。地元の人にも人気のようで たくさんの人で賑わいます。

 わたしが訪れたのは乾季の終わりだったので、タウンタマン湖の水は少ししかありませんでした。ミャンマーには雨季と乾季の2つがあって、雨季にはバケツをひっくり返したような雨が降る日もあるそうなので 旅をするなら乾季の方が向いているかもしれません。気温は、1年を通して 日本の夏と冬ほどの差はありませんが 雨季には雨の影響か少しだけ気温が下がります。といっても 日本の夏の暖かさです。

インレー湖周辺

インレー湖

 インレー湖 湖畔の街ニャウンシュエに到着して、同じ宿の人とシェアしてインレー湖のボートを翌日にチャーターする予約をして、その日はのんびり過ごす。ボートでは、インター族の漁をする様子や水上家屋に暮らす人々の日常を垣間見ることができます。移動中にインター族に会えたのですが、観光用なのかもしれないなぁと思うほど 漁の様子やポーズが ちょっとわざとらしかったです。あんまりわざとらしかったので写真を撮る気がなくなって、なるべくわざとらしくないタイミングで数枚 写真を撮ります。

 

 水上家屋のなかには住宅だけでなく、レストランや蓮糸や絹の織物工房、パゴダもあります。工房には いくつか見学に立ち寄ります。

 お昼は水上家屋のレストランでお昼休憩。シャン料理をいただきます。魚とご飯を練り混ぜた料理だそう。見た目よりも油ギッシュで そこはミャンマー料理だなぁと思わされます。ミャンマー料理は、油を多めに使った料理が多い印象です。

カックー遺跡

 カックー遺跡は2000年までは外国人の立ち入りが禁止されていた場所です。インレー湖 湖畔の街ニャウシュエから片道2時間ほどです。前にバガンで仲良くなった旅人がニャウシュエの他の宿に泊まっていて、カックー遺跡のツアーをシェアしないか?と誘ってくれたので友人が泊まっている宿を訪ねて その宿からカックー遺跡へのツアーに申し込むことに。

 カックー遺跡へは、絶対でないものの現地のガイドが同行することが推奨されているそうで、ガイドをお願いするにしても5ドルとのことで高い買い物ではないのでミャンマーの方針に従ってガイドもお願いすることに。移動の途中でガイドと合流するそうです。

 ツアー当日、友人 3人と向かいます。他に一緒にツアーに参加する観光客はおらず、普通の乗用車で宿に迎えに来てくれました。道のり半ばほどで入場料を支払う施設があってカックー遺跡の入場料と同行してくれる現地ガイド代を払って、ここからガイドが 一緒に車に乗って同行。ガイドの方は英語が話せるので、英語で自己紹介や説明をしてくれます。勝手に現地のおっちゃんがガイドしてくれるのかなと思っていたのですが、大学生の好青年がガイドをしてくれ、若いからといって適当ではなく しっかりガイドを務めてくれました。

 ガイドが同行してから1時間ほどでカックー遺跡に到着。遺跡には、たくさんの仏塔が立ち並んでいます。その数は2000を超えるそう。カックー遺跡は、パオ族とシャン族の遺跡で 両族の仏塔が半分ずつ並んでいるのだそう。見分け方をガイドの青年が説明してくれて、なるほどーとは思ったけど すぐに忘れてしまいました。

 

 ガイドの青年が案内してくれる場所について行くと人工的な小さな池があって、この水面にカックー遺跡が映った姿が人気だそう。少し風があったので、水面が揺れて 完璧なリフレクションを写真に収めることはできなかったです。ミャンマー人の観光客も池の周りで写真を撮ったりして遺跡を満喫していました。

 一通り遺跡の見学が終わったら 観光客用のレストランに案内され、そこで昼食をとって ツアーは終了です。再び乗用車に乗って、2時間かけてニャウンシュエの街に戻ります。

番外編

葉タバコ

 ミャンマーの道端には赤い跡がついているのをよく見かけます。吐血の跡のようにも見えますが、これはミャンマーで人気の嗜好品 葉タバコ(キンマ)を吐いた後なんです。道を歩く人や タクシーの運転手が よく窓から車外にペッと吐き出しているのを見かけます。

 市場や街中でも葉タバコの露店を見かけます。せっかくなので、わたしも葉タバコを試してみます。最初の方はピリピリして清涼感がありましたが、後味は何だか気持ち悪くて わたしには合いませんでした。

 葉っぱは キンマと呼ばれるコショウの仲間です。その葉に水で溶いた石灰を塗って ヤシ科の木の実とタバコの葉を一口サイズに丸めたものが葉タバコとして売られています。ココナッツやパイナップルのジャムを入れたフレーバーを楽しむ葉タバコもあるみたいです。

 葉タバコを長い期間噛み続けると、歯に色素が沈着し 褐色になって さらにはお歯黒のように黒くなってしまうんだとか。葉タバコを噛んでいるのは中年の男性が多い印象で、女性は見かけませんでした。タバコの葉が入っているので ある程度の依存性と発ガン作用があるそうですが、普通のタバコとどっちが健康被害が大きいんだろうと素朴な疑問。

 

タナカ

 ミャンマーの女性は子供から大人までタナカと呼ばれる化粧品をつけています。タナカには、日差しから肌を守る日焼け止めの役割があるうえに 毛穴を引き締める効果や吹き出物にも効果があるそうでミャンマー人の美肌の秘訣なんだそうです。確かにミャンマーの人は強い紫外線に晒されていながらお肌が綺麗です。

 タナカって聞くと日本由来のものなのかなと思ってしまいますが、日本とは関係ないそうで 原料がタナカという木なんだそうです。なんだかフェイスペイントみたいにアートで素敵です。

まとめ

 大きな発展の途中にある変わりゆくミャンマー。その中で変わらずに ずっと大切にされていく文化や歴史を少しだけでも知ることができました。ミャンマーの人たちの笑顔は 本当に屈託がなく、パコダにも負けない眩しい笑顔が印象的な国でした。

 旅行先としては、少しマニアックな国かもしれませんが タイやフィリピンに旅をした際には ぜひミャンマーまで足を伸ばしてみてください。

 

ひがし