まさか私がね。

自由人が自由人に捧ぐ。一人旅、留学、ワーホリ、海外生活、お仕事経験などについての情報まとめ。

笑いかけると返してくれる笑顔が眩しい ミャンマーの見どころ 前編

 フィリピンの留学が終わって、その足で どっかに寄り道しようかなぁと地図を眺めている時に目にとまったのがミャンマーでした。1989年に国名が改称されるまで、ビルマと呼ばれていた国です。無知なわたしは、途中で名前が変わったことすら知りませんでした。発展の真っ只中にあるミャンマーをこの身で感じたいと思い、ミャンマーに行くことに決めました。

ヤンゴン

 ミャンマーの旧都市であり、最大の都市です。フィリピンのマニラからのフライトでヤンゴンに到着、ヤンゴンでは自分の荷物が見つからず ロストバッケージしてしまったけど 6時間後には荷物が届くとのことで空港で待ちぼうけ。荷物を無事にゲットして いざミャンマー旅へ。ヤンゴン 思っていたよりも ずっと都会的で栄えていました。

 

シュエダゴン パゴダ

ヤンゴンの中心にそびえる このパゴダ(仏塔)。ミャンマーでも人気の観光地です。全てをじっくり見るには1日かかるとも言われる広い敷地内には、たくさんの仏塔が立ち並んでいます。パコダの上部には4531個のダイヤモンドで装飾されているんだそうで、何千万枚の金プレートで装飾されていて 本当に金ピカです。

 ミャンマーでは伝統暦の八曜日というものがあります。これは月~日の七曜日に加え、水曜日を午前と午後とで2日と考えて数えます。各曜日ごとに支配星、守護動物、方位があります。パゴダ(仏塔)では周りを取り囲むように、曜日別の祭壇に祭られた仏様と守護動物がそれぞれの方角に置かれていて、参拝の際には 必ず自分が生まれた曜日の像にもお参りをします。ミャンマーでは、産まれた日の曜日ごとに性格判断や占いをしたりするんだそうです。

 日が沈むと、黄金のパゴダがライトアップされた景観を楽しむことができます。パコダ前にはロウソクが灯されて昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。シュエダゴン パコダには入場が有料ですが、入場券は1日を通して使えるので日中にパコダを見て一旦 外に出て 暗くなってから戻ってくることができます。パコダは じっくり見ていたら1日かかるのかもしれませんが、わたしは ゆっくり見ても2時間かかりませんでした。

ゴールデンロック

 ヤンゴンの郊外にあって移動に時間がかかるので、1日がかりでの観光です。電車でも行く方法があるそうなのですが、わたしはバスを使って移動しました。このバスステーションが中心部から車で30分ほど離れたところにあるので 中心部に宿を取っている人は注意してください。わたしは、ヤンゴンではフィリピンで仲良くなった友人の家族の家に泊まらせてもらっていて、ヤンゴンの中心部からは少し離れた場所だったので バスステーションまでは10分ほどでした。目指すのは「アング・ミンガラー・ハイウェイ・バスステーション」です。名前が長すぎてタクシーの運転手さんに伝えられるか心配してたけど、ちゃんと伝わってひと安心。

 

 バスステーションに着いたら、キンプン行きのバスを買って ここから5時間の長旅です。キンプン行きのバスの始発は早朝5時半なので余裕を持って日帰りするためにも始発に乗ることをおすすめします。日帰りでなければ もっとゆとりを持った時間でも全然大丈夫です。キンプンに着いたら 帰りのバスチケットをまず予約して、ゴールデンロックに行きたいことを伝えると乗り合いトラック乗り場を教えてくれます。トラックの荷台に乗って人数がある程度揃ったら出発です。結構な急勾配を登ること30分、ゴールデンロックに到着です。 

 といっても すぐにゴールデンロックがある訳ではなく、チャイティーヨという寺院の中でゴールデンロックを見ることができます。寺院までは、10分ほど乗り合いトラックを降りて歩きます。寺院までの道には露店やホテルなどがあって地元の人でも賑わっていました。寺院の入り口で入場料6000チャットを払って、さらに中に進んでいくとゴールデンロックのお目見えです。意外と近距離で見ることができますが、女性はゴールデンロックに触れること、3メートルより近づくことが許されていませんので ご注意ください。

 長い道のりの先にあったからか、意外と感動しました。落ちそうで落ちない不思議な岩といわれていますが、見る角度によっては確かに落ちてしまいそう。お釈迦様の髪の毛が岩の中に入っていて、岩は崖に転がり落ちることなく浮いていると信じられているんだそう。ゴールデンロックの近くの柵には金色のベルが結ばれていたのですが、どういう目的で結ばれているのかは分からずじまい。

ナーガ洞窟パヤー

 ヤンゴンの中心地からタクシーで4000チャット。ミャンマーのタクシーにはメーターがなく、最初に行きたい場所を伝えてから値段を交渉します。ある程度 ブログなどからの情報を参考に 値段を想定して交渉すると やりやすいです。どうしても ぼったくりの値段から下げられない場合は、そのタクシーは諦めて違うタクシーの運転手さんと交渉しましょう。ミャンマーで出会った旅人の中には大きい荷物を持っていて、運転手のすすめでトランクに大きい荷物を積んで 目的地に着いたらトランクから荷物を降ろす暇なくタクシーが発車して荷物を盗まれたなんて人にも出会いました。どれだけ大きい荷物だったかは わからないのですが、基本的には 荷物をトランクに預けるのは どんな国でも極力避けたいもの。穏やかな国民性に安心してしまったのかもしれませんね。

 

 到着はしたものの、観光客らしき人は1人も見当たらず 本当にここであってるのかなと半信半疑ながら中に入ります。中は、1000人以上の修行僧が生活している僧侶の学校です。あちらこちらで、モンクの格好をした 子供たちを見かけます。少年僧が勉強したり、修行している姿を見学することができます。

 ミャンマーでは僧侶の姿をよく見かけます。僧侶はこの国ではとても尊敬され、人々の生活には欠かせない存在なんだそうです。旅の途中で仲良くなったミャンマー人から教えてもらったのですが、男児は20歳までの間に1度僧侶になるための修行に数週間 参加して、その修行の経験や自分の考えなどから僧侶になるかどうかを自らが決めれるのだそう。将来 僧侶になることを決めた子供は、その時から僧院に入り修行を始めるために親元を離れて暮らしていくそうです。僧侶になると贅沢な暮らしはできませんが、生涯 修行をしながら 国と国民からの援助を受けて 衣食住に困らずに暮らしていくことができるのだとか。毎朝 托鉢といって近所に僧侶が列をなしてまわり、食事などをカゴや鉢の中に分けてもらいます。起床後に昨日の残りで朝食を済ませたら、朝の托鉢で分けてもらった食事をお昼前に済ませて 1日の食事は終わりだそうです。厳格な仏教徒のお宅では、どんなに貧しくとも 托鉢のために食事を準備して待っているのだそう。

 ピンクの修行着を着た僧侶も 見かけますが、こちらは女性の僧侶です。女性の場合は、男性とは違い20歳までに修行に参加する決まりはないのですが、男性同様 自ら僧侶になる人生を選ぶことができるんだそうです。

バガン

バガン遺跡

 世界三大仏教遺跡の1つで、最近 世界遺産にも登録されたバガン遺跡へ。広大な自然の中に3000近くの寺院やパコダが立っている姿は圧巻でした。バガンの遺跡は歩いて回るには広すぎるので、電動スクーターであるEバイクをレンタルして回ることに。バイクに乗るのは運転免許を取った時 以来でドキドキしていると、バイクをレンタルしたお店のおじちゃんが練習に付き合ってくれました。電動スクーターなので、本当のバイクとは違い運転しやすかったです。スピードも最高で50Kmまでしか出ないので安心です。充電式なのですが 1日乗り回しても全然 充電が切れることはないので安心してください。運転の仕方を教えてもらったら、バガン遺跡巡りに出発です。

 

 バガン遺跡といえば、熱気球と遺跡と朝日のスリーショットを見たいと思っていたのですが、ちょうど数日前で熱気球があがるシーズンは終わってしまったんだそうです。10月〜4月までが熱気球のシーズンとネットで見ていて、わたしがバガンに訪れたのがちょうど4月に入った時だったので 熱気球を見れると思い込んでいたのでちょっとショックですが、仕方ないので普通に朝日や夕日を楽しみます。

 たくさんの寺院やパゴダがあるので、気になるところを のんびり見て過ごします。

ポッパ山

 バガンから車で1時間ほどのところにあるタウン・カラッという街にポッパ山はあります。ポッパ山には小高い山の上にパゴダがただずんでいる景観を見ることができます。宿で一緒だった旅人でタクシーをシェアして向かいました。

 

 タクシーで降りた場所から階段や登り道を30分ほど登って頂上のパゴダに到着します。最初の方は露店が ところ狭しと並んでいます。そして、お猿さんにも たくさん会えます。人馴れしているので、逃げたり・攻撃してくることはありませんでした。

 わたしは、滞在期間に余裕があったので せっかくならポッパ山まで足を伸ばしてみようと思いましたが、キツキツの予定の方は わざわざ行かなくてもいいかなぁというのが実際に行ってみた感想です。

まとめ

 ミャンマーは、異文化に触れ合っているという感覚が残るほど わたしは知らないことが盛りだくさんの国でした。ミャンマーの人達の笑顔は人懐っこくて 写真に映るのも大好きなんですが、写真に映るときは凛々しいキメ顔だったりします。それも また可愛らしい。

 後編では、マンダレーやインレー湖周辺の見どころについて 紹介したいと思います。

ひがし