ユーコン川を下るというのは、わたしのバケットリストの1つでした。その憧れのユーコン川に行ってカヌーで川下りに挑戦してきたので、情報や実体験を紹介していきたいと思います。
わたしは、ツアーには参加せずに個人でカヌーを借りて友人と2人でユーコン川をカヌーで下ることにしました。カヌーの手配や宿泊場所の予約などなど、事前に準備しておくことがたくさんあったので まとめていきたいと思います。
ユーコン川
ユーコン川は、カナダのユーコン準州からアメリカのアラスカの大地を流れてベーリング海に注ぐ3000キロを超える大河。先住民の言語であるアサバスカ語で 「偉大なる川」 という意味を持っているそうで、名前の通り先住民の生活を大昔から支え続けた偉大な歴史を持つ川です。
このユーコン川の上流部にあるのが ユーコン準州の州都であるホワイトホースです。ホワイトホースは、ユーコン川をカヌーやカヤックで下る旅人たちの拠点となっていて 小さい街ながら旅人で賑わっていました。日本からだとホワイトホースまでの直行便はないのですが、バンクーバから直行便があります。わたしは、イエローナイフから直行便でホワイトホースに向かいました。
ルートを決める
ユーコン川を下るのに1番メジャーなのははホワイトホースからカーマックスまでの約350キロを下るルートで、9日間ほどの日程で川を下ります。他にも支流や湖も含めて、様々な地点からスタートできます。
わたし達は、せっかくなら支流の雰囲気も感じてみたいと思って、ホワイトホースの東側に流れる支流 テスリン川のジョンソンズクロッシングという場所から出発することに決めました。ユーコン川を下るのも一生に一度のことだろうから せっかくなら長いコースを下ってみようということで、最終目的地はカーマックスではなく そこから更に400キロほど進んだドーソンシティまで川下りすることにしました。ジョンソンズクロッシングからカーマックスまでが約370キロなので、トータルすると約800キロのコースです。
800キロといえば、スペインのカミーノ巡礼800キロを歩いたのが懐かしい。あの時は、1ヶ月ほどで800キロの道のりを進んだので カヌーを使ったら ずっと早く到着できそうな気がするけど それほど日数は変わらず3週間弱はかかるそうです。
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カヌーをレンタルする
夏のシーズンは、カヌーやカヤックをするためにホワイトホースを訪れる人もたくさんいるので、予定が決まったら早めに予約をすることをお勧めします。
わたしは カヌーの経験がほぼないうえに キャンプやサバイバルにそんなに長けているとも思えず、ネットの情報だけでなく しっかりとしたアドバイスや情報が欲しかったので、できれば日本人スッタフのいるお店でレンタルしたいなと思っていました。そこで ユーコンで唯一日本人オーナーが経営する「Klondike canoeing rentals」に連絡したのですが、わたし達が予定していた日程ではカヌーの予約がいっぱいでレンタルすることができませんでした。
そこで、次に見つけた「Kanoe People」というお店に日本人スッタフがいるとHPに記載があったので、このお店でカヌーを借りることになりました。結論から言って もし日本人スッタフがいるから このお店でカヌーやカヤックのレンタルを考えているのなら、全くおすすめできません。佐久間さんという方が、日本人スタッフとして働いているのですが、ツアーに出ていてほぼ店にはいないので、お話を聞かせていただく機会は ほとんど ありませんでした。お店で見かけて質問しても、答えはすごく適当なうえに 面倒くさそうでアドバイスや情報は全くもらえませんでした。他のスッタフさんは フレンドリーでいい人達なのですが、何せ忙しいお店なので ずっとバタバタしている印象で ゆっくり話す雰囲気でもありません。ただ、佐久間さんとは違い 質問したり相談するとしっかりと答えてくれるのは有り難かったです。
後で体験談として紹介しようと思いますが、このカヌーの旅の途中で 大きなトラブルにあいました。色々と大変だったのですが ご縁あって「Klondike canoeing rentals」のオーナーである櫛田さんに たくさん助けてもらうこととなりました。そんな話も含めて、カヌーをどこで レンタルするかについては話が長くなりそうなので、また違う記事でまとめて書けたらと思います。日本人スッタフのいるお店でのレンタルを考えている人は、「Kanoe People」ではなく「Klondike canoeing rentals」でレンタルすることを心からおすすめします。
宿泊場所を予約する
ホワイトホースには ドミトリーなどの安宿はほぼなく、B&Bがホテルに比べると安いのですが、そんなに数は多くないので カヌーのレンタルと同じく予定が決まり次第に早めに予約をしておいたほうが無難です。
わたし達は キャンピング生活の練習も兼ねてキャンプ場で宿泊することも考えていたのですが、立地の悪さと貴重品の管理が難しくなることから Airbnbで見つけた2人で1泊 50ドルの所に泊まる事にしました。ダウンタウンにも近い好立地で プライバシーのある個室なので 出発前の荷物の整理もしやすかったし、キッチンや洗濯機を使えるのも有り難かったです。
後になって聞いた話ですが、ホワイトホースで1番大きなキャンプ場の 「Hi Country RV Park」では窃盗が多発しているようで、毎日のように誰かが何かを盗まれているらしいので キャンプ場に宿泊を考えている方は十分に気をつけてください。カナダの穏やかな田舎街でそんな事件が毎日のように起こっているのは、ちょっとショックです。
フィッシングライセンス
カナダで釣りをする場合には、ライセンスを取得する必要があります。ライセンスといっても、必要な個人情報を記入してお金を払うだけの簡単なものです。全ての州ごとに ライセンスを別に取得する必要があります。わたしはイエローナイフの位置するノースウェスト準州のものは持っていたのですが、ユーコン準州のライセンスは持っていなかったので再度取得する必要がありました。ホームセンターの釣り売り場のカウンターで買うことができますが「Kanoe People」でも販売していたのでわたしはここで買いました。料金はカナダに住んでいるかどうかと、日程によって違います。外国人の場合 1day10ドル、6day20ドル、1season35ドルです。全員が釣りをする場合は グループで1つではなく、個人で1人1つずつ必要になります。ホームページからネットでも取得できるようです。
わたしは、イエローナイフで釣りをしていても1度もライセンスを持っているかどうかチェックされたことがなかったので、本当にいるのかなとか思っていたのですが、ユーコンの川下り中に実際に1度だけライセンスをチェックしにボートで回ってきました。ライセンスを持っていないと罰金があるそうなので、川下り中に釣りをする予定の人は事前に購入しておきましょう。
まとめ
いざ ユーコン川を下ろうと思うと、やる事も準備する事もたくさんあって 長くなってしまいそうだったので、記事を分けました。これ以降の記事では、装備や食料などについてもまとめていきたいと思います。