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カナダのユーコン川をカヌーで下るの巻 〜準備編 その2 装備〜

 ツアーには参加せずに個人でカヌーを借りて川下りをすることにしたので、出発前にレンタルできる道具の手続きや装備の準備、食料や備品の購入など諸々を自分たちで準備することになります。

 

 1つ前の記事では カヌーのレンタルや宿泊場所の予約などについてまとめたので、今回は装備を中心に紹介していきたいと思います。

 装備は とっても重要です。お金で快適と安全は変えるので、出来るだけ質のいいものを揃えることをおすすめします。ツアーに参加しているわけではないので、何が起こるかわからない大自然の中で自分の身を守れるのは自分だけです。

 

 わたしは、実際に川下りをやってみて装備が不十分だったなと思うことがたくさんあったので、それも含めてわたしが持っていったもの、持っていけば良かったなと後悔したものなどをまとめていきます。 

テントと寝袋

 テントは、アライテントのトレックライズの1〜2人用を持っていきました。軽くてコンパクトにもなるうえに、設営もしやすいので助かりました。

 夜露がすごいので、バックパックや濡れて困るものはテントの中に持ち込んで置けるように少しスペースに余裕のあるテントを選ぶといいと思います。ちなみに、わたしは靴をテントの中に入れ忘れてしまって朝起きると野生動物に靴紐を噛みちぎられていました。

 寝袋は、mont-bell のダウンハンガー800#3を持っていくつもりでいたのですが、この寝袋を買ってから4年近く経っていて、もともとのリミット温度のマイナス2度に耐えられなくなっていると思ったので 新しい寝袋をカナダで買いました。本当は コンパクトで軽量な mont-bell の寝袋を再購入したかったのですが カナダでは手に入らず。イエローナイフのアウトドアショップの寝袋の品揃えも良くなかったので、ネットで見つけた Mountatin Warehouse の Microlite 1400という寝袋を購入しました。口コミが良かったのと、とにかく暖かい寝袋を買いたかったので リミット温度マイナス30度で、コンフォート温度がマイナス4からマイナス11というのに惹かれて買うことを決めました。ラッキーなことに、ちょうどセールで半額近い60ドルで買うことができました。ホームページでは、よくセールをやっているようです。

www.mountainwarehouse.com

 これが買って大正解でした。8月の初旬から中旬に川を下ったのですが、カナダの北部に位置しているユーコンは夏でも気温が低くて 夜は氷点下目前の1度や2度にまで下がる日もありました。さらに、雨だともっと冷えきるので 出来るだけ寒さに対応できる寝袋を持っていってください。なかには、暖かい日もあったのですが、そんな夜はジッパーを開けて使えば快適に休めました。

 テントは結露するので、朝起きると寝袋とテントが接触しているところが濡れていたりします。わたしは、保温も兼ねてシュラフカバーを持って行こうと思っていたのですが、パッキングし忘れて家に置いてきてしまいました。朝はバタバタと忙しいので、寝袋が濡れてしまっていても 乾かす時間が十分にないので シュラフカバーがあると便利かと思います。

 

服装

 快晴の時には気温が20度近くになる日もあるのですが、雨や曇りだと1桁台にまで冷えることもあって 寒暖の差が激しかったです。天気が良くても、風が強いと体感はグッと冷え込むので 防寒対策をしておくにこしたことはないです。

 晴れの日は 上は長袖インナー、ユニクロのUVパーカー、下は薄手のトレッキングパンツに 風が強くなってきたときはウィンドブレカーを羽織っていました。冷える日は 上はヒートテックのインナー、フリース、ダウン、ウィンドブレーカー、その上にさらに厚手のダウンを着ている日もありました。下は、薄手のマウンテンズボンにさらにもう1つ大きめのマウンテンズボンを重ね履きしていました。わたしは、結構寒がりなので その辺も考慮して参考にしてみてください。といっても、風が強くて 雨が降り続く日は 本当に寒くって体が凍えたので、寒さ対策は十分にしておくことをおすすめします。

 雨の日でもカヌーを漕いで先に進むので、レインウェアは しっかりしたものを選んでください。わたしは、mont-bellのストームクルーザーの上下とポンチョをレインウェアの上に羽織っていました。

 

 ストームクルーザーの上下はゴアテックスなのですが、薄手なので長時間の雨には耐えかねて水がしみ込んでしまうので ポンチョを持っていって正解でした。ポンチョはゴアテックスではありませんでしたが、ストームクルーザーの上下とポンチョで長時間の雨も凌ぐことができました。ただ、川下り中に 1日中大雨の日があって その日は 中まで水がしみ込んでしまいました。

 ストームクルーザーのレインウェアはコンパクトになるところが好きで 愛用していましたが、ちょっと かさばるけどしっかりとしたゴアを1枚持っていくのも良さそうです。友人は、カナダで買った ARK'TERYX の厚手のゴアのみをレインウェアとして着ていましたが、全く濡れていなかったです。

 靴は、長靴を10ドルでレンタルして行きました。それとは別に スニーカーも持っていって、テントを張ったり 料理をしたりする時には履き替えていました。長靴は、カヌーを留める時や川に水を汲みに行く時などに必要なので、持っていくかレンタルすることをおすすめします。

 あとは、軍手が役に立ちました。カヌーを長時間漕いでいるとパドルを握っている手が痛くなったり、うっすらマメができたりするのですが 軍手があれば軽減されます。雨の日のことも考えて、撥水性で防寒のものだとよりいいと思います。他にも、薪を集める時にも手を守れたりと 何かと使えました。

 レンタルできるもの

 カヌーをレンタルすることのできるお店は備品もレンタルできるお店がほとんどだと思います。買うより安いものや その後使う予定のないものはレンタルしてしまいましょう。わたし達が実際に 「Kanoe people」でレンタルしたものをまとめていきます。

 まずは、バレルという樽型の入れ物です。これは、食料を入れておくための入れ物で匂いが外に漏れるのを防いで熊などの野生動物を寄りつかないようにするためのものなので必須です。あとは、クーラーボックスとアクションパッカーを借りたのと、食器や料理道具を揃えると地味にお金がかかっていくので、フライパンや鍋、ナイフ、トング、プレート、ボウル、カトラリーがある程度揃ったクッキングセットを借りました。実際に確認してみると、フライパンは結構小さくて頼りなかったので、フライパンは別にもう1つ購入していきました。他には、椅子2脚(実はレンタル料金は支払ったのに持っていくのを忘れました。レンタルしたものを全部をスタッフが確認してくれると思って 1つ1つ点検するのを怠っていました。自分で再確認しておけば良かったなと後悔。)、ガスバーナー、グリルの網をレンタルしました。

 

 わたし達はもともと持っていたので借りませんでしたが、115Lと35Lの防水バックや、斧やノコギリもレンタル可能でした。トイレットペーパーやショベルがセットになったトイレセットもありましたが、自分達で購入した方が安かったのでレンタルはしませんでした。

その他

 レインウェアと同じく雨の日に役に立つのが防水バックとブルーシート、そしてゴミ袋です。防水バックは、携帯やカメラ、ドローンを入れるのに20Lのものを持って行きました。

 ブルーシートは、雨の日にカヌーの上にかけて荷物に雨がかからないように使っていたのと、タープを持っていってなかった わたし達はタープ代わりとしても使っていました。カヌーにブルーシートを被せても、停泊しているカヌーには効果的ですが カヌーを漕いでいる時にはブルーシートが被っていないところから雨水が入ってカヌーの底に雨水が溜まって結局は荷物が濡れてしまいます。なので、バックパックや寝袋やテントなどはゴミ袋を2重にした中に入れていました。

 そしてそして 忘れてはないけないのが、川の地図です。レンタルするお店で購入することができて、最終目的地までの距離やGoodcampなどのキャンプに適した場所、スピードの早い場所や浅い場所などが地図に記されているので、必ず購入しておきましょう。わたし達は テスリン川からカーマックスまで(12.95ドル)とカーマックスからドーソンまで(16.95ドル)の2冊の地図を買いました。

 他には、1つ前の記事でフィッシングライセンスの取得について書いたのですが。ライセンスを買ったら、釣り道具もホームセンターで買い揃えましょう。実をいうと、わたしは釣竿を購入していたのに当日 荷物を乗せる際にカヌーショップに置いてきてしまっていました。釣竿以外の釣り道具は揃っていたので 釣竿なして手釣りすることになりました。忘れ物ばっかりですが、お魚は釣れたので結果オーライということに。

 

 そして、最後になりましたが 忘れていけないのはベアスプレーです。緊急時の備えとして必ずベアスプレーは持参しましょう。ホームセンターやカヌーをレンタルしたお店でも買うことができます。わたしは、「Kanoe People」の受付で50ドルほどで買いました。お店によっては、レンタルで貸し出しているお店もあるので、聞いてみるといいと思います。

 まとめ

 キャンプ用品は、もともと自分が気に入って使っているものがあればそれが1番いいと思います。出発してしまえば、最初に持っていった荷物がとりあえずは全てなので、何を持っていくかは重要です。ショップで色々とレンタルをしていても 装備に抜けがないかスタッフが事前に確認してくれたりはしないので、晴れの日や雨の日、1日の流れ などを想定しながら必要な荷物を考ていくといいと思います。