死ぬまでに見たい絶景と よく語られるウユニ塩湖に実際に行ってきました。
ウユニ塩湖は雨季と乾季で見せてくれる景色が全然違い、わたしは雨季の始まりである12月に行ったので運良く雨季のウユニ塩湖も、乾季のウユニ塩湖も楽しむことができました。
ボリビア
ボリビアは南米の ほぼ真ん中に位置し、ペルー、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、チリに囲まれた内陸国です。わたしは、ペルーからバスで国境を越えてチチカカ湖に面した小さな街コパカバーナに移動して、数泊しました。ペルーよりもボリビアの方が治安が悪いだろうと思っていたので、コパカバーナはペルーのプーノより治安が良さそうで少しだけホッとしました。
コパカバーナは のどかな田舎町の雰囲気を持っていて、チチカカ湖を囲む様に坂道の多い作りになっています。標高が3800メートル以上あるので 息切れしながら ゆっくり丘を登ると チチカカ湖を一望することもできます。
インカ帝国発祥の地ともいわれる太陽の島にボートで遊びに行ったり、チチカカ湖の畔で新鮮な魚料理を食べたり ゆっくり過ごし治安が悪いといわれるラパスに行くためのエネルギーを充電します。太陽の島や月の島へはツアーも出ていますが、自分でボートに乗って移動することもできるので 時間ある人は個人で行く方が時間が制約されずにトレッキングや観光ができるかと思います。
コパカバーナからラパスへはバスで移動しますが、バスが川を渡るために 途中でボートに乗り換えて川を渡ってきたバスに再度乗り込むという 変わった移動を経てラパスに到着です。ラパスでは、実際に危ない目にあった訳ではないのですが 治安の悪そうな雰囲気が常にあって、気を張っていたので すっかり疲れてしまいました。
ラパスにはあんまり長居もしたくないので、サクッと行ってみたかった月の谷やチョリータレスリングの観戦をして いよいよウユニを目指します。
ラパスからウユニまでの行き方
ウユニには空港もあるので飛行機での移動手段もありますが、わたしは夜行バスでウユニを目指します。列車とバスを乗り継いで格安で移動する方法もありますが、治安の悪いボリビアでは なるべく安心と安全を買おうと観光向けの ちょっとお高めのバスで移動します。食事とトイレもついていて バスの中も綺麗で落ち着きます。安心しすぎるのも禁物なので、多少はしっかり気を張ったまま 12時間の長距離夜行バス移動です。
ウユニ塩湖で雨待ちの日々
ウユニ塩湖に到着したのは、12月上旬で 一応雨季には入っているけど まだ十分な雨量がなく、鏡張りのウユニ塩湖を見るには ちょっと早いとのことで10日間ほどウユニ塩湖で雨を待って のんびり過ごすことに。
雨が降る前に乾季のウユニ塩湖も見るために、早速 ツアーに参加して どこまでも広がる白い大地を見に行って トリックアートを楽しんだり、インカワシ島でサボテンを見たりしました。青く澄んだ空と白い大地のコントラストが とても綺麗。雨季のウユニ塩湖はアジア人観光客の間では人気だけど、乾季の方がアジア以外の観光客からは人気なんだそうです。
ボリビアのご飯は、旅人の間で 通称 ボリ飯と呼ばれ 不味いことで有名です。10日間近くウユニで雨待ちをしてみて、街を散策する際の楽しみは 食べること。色んな料理を食べましたが 多少の当たり外れはあるものの 全体的に美味しくいただきました。
街にはレストランもあるし、何より屋台が多く 木曜と日曜には食べ物の屋台だけでなく生活用品などの屋台でも賑わいます。毎日 決まった場所で決まった屋台が開いているので、お気に入りの屋台を見つけたら 連続で通ったりもしました。ボリビアのソウルフードともいうべきリャマ丼は、ご飯の上に煮込んだリャマとじゃがいもをのせた屋台飯で日本の牛丼のような味わいです。
写真が残っていなかったのですが、赤や緑の原色をした色のゼリーに白いホイップがのっかったデザートが美味しくてお気に入りでした。デザートの屋台も充実していて ジェラートやジュース、ケーキなど色々食べました。レストランでは 主にバーベキュー料理を提供しているお店が多く、屋台よりも少し値は張りますが 美味しかったです。
実際にウユニ塩湖を見た感想
いよいよ本格的な雨季に入り、待ちに待った雨季のウユニ塩湖のツアーに参加します。雨季のウユニ塩湖ツアーは 日中、夜間、明け方に塩湖に行くツアーがありました。日中のツアーは鏡張りを楽しみながら 塩湖に映ることを利用した写真をガイドさんが撮ってくれました。カラフルな椅子を使ったり、こういうポーズをしてみてと指導してくれたりガイドさんは慣れた手つきで写真を撮っていきます。明け方にサンライズを見るツアーでは、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。貸し出してくれた長靴には小さな穴が開いていて、足が湿って 寒かったです。夜のウユニ塩湖は結構 冷えるので 防寒対策を忘れずに。
乾季と雨季の両方を見た結論、わたしは乾季のウユニ塩湖の方が好きでした。もちろん、雨季に入りたてだったので鏡張りのウユニ塩湖の絶景を見るためのコンディションが十分に整っていなかったということを踏まえても、わたしは死ぬまでに見たい絶景の1つがウユニ塩湖だとは思えませんでした。確かに綺麗なのですが、もっと神秘的で幻想的な景色は世界にも いくらでも あるんじゃないかと思います。
絶景として大きく取り上げられすぎたことで、プロのカメラマンが撮影して補正された写真を目にする機会が多く、現実とは少しかけ離れた写真たちが 現実の景色を越えてしまっているように思いました。ウユニ塩湖の写真を見たことがないまま、実際に あの場に立てば もっと感動していたこと間違いなしです。
まとめ
ウユニ塩湖の鏡張りを見ることに重点を置いた旅ではなかったので、あまり期待していたような景色を見ることができなくても そんなにショックもなく、次の目的地に進むことができました。もし、ウユニ塩湖の鏡張りを見ることを目的に はるばるボリビアを訪れるという方は、ぜひ雨期ど真ん中に来れるように日程を調節して それほど期待せずに来ることをお勧めします。