テキーラ村で現地ツアーに参加して、テキーラを飲もう!
テキーラは1600年代から製造されている メキシコの伝統的なお酒です。グアダラハラから約50キロほど離れたところに テキーラ村という街があって、その村の一部は歴史あるテキーラの産業施設群とテキーラの原料であるリュウゼツランの景観が評価されて世界遺産にも登録されているんだそう。そんなテキーラの村に行って、テキーラの工場見学に参加してきたので 紹介していきます。
グアダラハラからテキーラ村への行き方
グアダラハラからテキーラ村へはバスが出ています。バスステーションは中心地からほんの少し離れたところにあります。上の青丸がアルマス広場で歴史的建造物が立ち並んでいるあたりで、下の赤丸がバスステーションの場所です。わたしは、ホステルから歩いて20分ほどでバスステーションに到着しました。
ここから「Tequila Express」というバス会社がテキーラ村行きのバスを運行しています。片道か往復か聞いてくれるので、往復を買って140ペソ。テキーラ村までは、2時間くらいの道のりです。Expressのわりに、結構色んなところに停まりながら向かいます。道中にもテキーラの原料であるアガベの畑が広がっていました。
テキーラとは
そもそもテキーラについてよく知っているという人も少ないんじゃないでしょうか。わたしも、若い時にはショットでテキーラを飲んだりしていたのですが、一体どんなお酒なのか全然知りませんでした。
実はテキーラと認められるためには厳しい条件があるのだそうです。まず、テキーラの原料となっているのはアガベという多肉植物なのですが、このアガベ200種類以上の種類があって、その中でブルーアガベと呼ばれる品種のものだけがテキーラに使われています。また、テキーラ村のあるハリスコ州やグアナファト州などの5つの州を産地とするアガベを用いて、その近辺で蒸留されたものだけがテキーラと呼ばれるのだそう。オアハカ州に行くと、メスカルと呼ばれるお酒がたくさん売られています。このメスカルもアガベを原料とするお酒の1つですが、アガベの生産地やお酒を作る工程が少し違うそうです。
このテキーラを作るためのブルーアガベは8年もの期間をかけて栽培されているんだそうです。ここまで手間ひまかけているお酒だと高そうな気がしますが、日本ではテキーラをどこでも見かけることができるし、値段もお手頃です。これには理由があって 実はテキーラには2つの種類があるそうで、それがブルーアガベ100%のものと副原料を使用したミクストと呼ばれるものです。このミクストと呼ばれるものは、51%以上はブルーアガベで作られていることが原則なのですが、最大49%はサトウキビなどの副原料を使っても良いいのです。そして、わたしがクラブなんかで お手頃な価格で飲んでいたテキーラはブルーアガベ100%のものではなく、ミクストとして副原料を使われているものだそうです。
メキシコの人が教えてくれたことで本当がどうかわかりませんが、ブルーアガベ100%の純粋なテキーラの ほとんどはメキシコ国内で消費されていて、あまり国外には出回らないという 貴重なお酒なんだそうです。100%のものでも熟成期間によって値段はもちろん、味や値段も全く違うそうです。メキシコでは、テキーラを試飲させてくれるお店がたくさんあるので、ちょっと味見してみるのも楽しいですね。
工場見学に参加しよう
わたし達は、現地でツアーに参加することに決めて、自分たちでテキーラ村へと向かいました。グアダラハラからテキーラ村へのツアーもたくさんあるので自分に合った方を選んでください。わたしの宿泊していた「Hostel Hospedarte Centro」でもテキーラ工場見学のツアーがあるようで、ホテルへのピックアップと移動費用、工場見学費用を含めて450ペソだったので、割とお得だと思います。
わたし達は 街を歩いていている時にツアーの客引きに声をかけられて、内容や値段を聞いて 1番良さそうなツアーに決めました。客引きのおじさんは英語が話せなかったのですが、一緒にいた友人がスペイン語を話せたので値段交渉をしてくれて、もともとの言い値の半額まで下がって1人200ペソで参加することができました。ツアーは1日に何本かあるようで、時間帯を選ぶことができました。テキーラ村からグアダラハラ行きのバスは 17時までは1時間おきに出ているのですが、17時過ぎると最終の20時までバスがないので 1番早い12時30分に出発のツアーに参加することに。それまでの間は、メイン通りでお土産を見たり、屋台でタコスを食べて待ちました。メイン通りには、テキーラのお土産屋さんがたくさんあります。
ツアーのバスが待ち合わせ場所に到着して乗り込みます、たくさんの人が参加していて中はぎゅうぎゅうです。まず、初めにテキーラ村の街を巡り、昔使われていた蒸留所やアガベ畑を見に行ってからテキーラの工場に到着です。ツアー自体がスペイン語だったので、さっぱりわかりませんでしたが、友達が翻訳してくれたので助かりました。英語のツアーガイドさんが付いてくれるツアーもあるようなので、事前に聞いておいた方がいいかと思います。
工場に到着すると製造工程を1つずつ説明してくれます。まず、原料となるアガベの根と葉の部分を切り落とすそうです。残った部分がこんな感じで工場に山積みになっています。残った実の部分はパイナップルみたいに見えますが、パイナップルよりも全然大きくて、立派なものだと40キロを超えるものもあるそうです。
実の部分は、後ろに写っている大きな釜で蒸し焼きにして糖分を引き出すそうです。
蒸し終えた後は、アガベを粉砕、搾汁して発酵させるためにタンクへと送り込まれます。ここで砂糖を大量に加えているので、何とも言えない甘い香りが充満していました。
最後は熟成期間の違うテキーラを試飲します。レモンやお塩も準備してくれていました。実際に試飲するとわかるのですが、塾生期間によって全然味が違いました。ちなみに、ここで飲めるテキーラはブルーアガベ100%のものだそうで何となく味が違うというかお酒が強く感じる気がしました。
工場見学が終わった後は、街にあるテキーラのお土産やさんに連れていかれます。ツアーあるあるですね。そこでは、純粋なテキーラだけでなく、マンゴー味やコーヒー味、チョコレート味の冷えたテキーラを試飲できます。これが、意外とどれも美味しくって、ツアーに参加していた人たちの中には、たくさん買って帰っている人もいました。このお店で説明と試飲が終わったらツアーは終了で、自由解散となりました。
まとめ
1日に何回もテキーラを試飲して、帰りのバスでは爆睡であっという間にグアダラハラに到着していました。テキーラは日本でも馴染みのあるお酒だったので、自分が飲んだことのあるお酒がどうやって作られているのか知れたのは少し嬉しかったです。
村自体も、住宅の作りや街の雰囲気もとても可愛かったので、もう少し時間があればぶらぶらと街歩きもしてみたかったです。