まさか私がね。

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タイの山奥メーホーソンで首長族に会ってきた

 首長族ってわたしのなかで、子供の頃に「世界ふしぎ発見」とかそういう類の番組を家族で見て すごいなーと単純に思っていた遠い存在。だから、まさか自分の人生で実際に会える日が来るなんて、あの頃はちっとも思っていなかったです。そんな首長族の村にパーイから1泊2日で訪ねてきたので紹介します。

パーイからメーホンソンへの移動

 パーイからメーホンソンへはミニバスで移動しました。バスステーションは 大通りにあるのですぐ分かります。チェンマイからパーイまでミニバンで移動した人は、その時と同じバスステーションです。値段は 150Bでした。当日、30分前に行っても全然チケットを買うことができました。パーイの宿で仲良くなった 旅人とも首長族に興味があるとのことで一緒にショートトリップです。メーホーソンまでの道のりも相当な山道なので 車酔い注意です。わたしは、この1つ前の記事で紹介したタイで購入できる酔い止めを飲んでいきました。

 

 3時間ほどで到着です。ミニバスといっても、フィリピンでいうトゥクトゥクの様な乗り物だったので、外からの風が直接当たります。砂埃予防にマスクを持っていくといいと思います。バスは ここに到着します。

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移動手段を確保

 メーホンソンで首長族に会いに行くには、ツアーに参加するか自力で会いに行くか。パーイでは、首長族に会いに行くツアーを取り扱っている会社がいくつかありました。ちらっと情報取集に覗いてみたら、日帰りのツアーでいくと大体600Bに別途で村への入場料と食事代といった感じでした。今回はツアーに参加せずに自力で向かいます。

 メーホンソン近郊には、カレン族と呼ばれる首長族が暮らす村が3カ所ほどあるそうなんですが、そのどれも市内から結構離れている上に 歩道もない山道なので、歩いていくことはできないと思います。わたし達は、街中でバイクをレンタルして向かいました。右側の赤ピンがバスステーションで、左側の赤ピンがカレン族の暮らす村のある「Huai Suea Tao」という街です。

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 市内から10Km以上も離れているのですが、ここが一番市内からも近く バイクでの運転もしやすいと、バイクをレンタルしたお店の人が教えてくれました。バイクを2人乗りして向かう途中の山道で、バイクが滑って横転してしまい 2人とも道に放り出される単独事故に。幸いなことに大きな怪我はなく かすり傷や打撲ですみましたが、バイクで行く人は十分に注意してください。前日に雨が降ったわけでもないそうなんですが、山道には大きな水溜まりがある場所もあって そのぬかるみにハマってしまったようです。水はけも悪く、カーブも多いので 雨の日の翌日には より慎重に運転しないと事故に繋がりそう。運転していた人はバイクの運転にも慣れている人だったので、もしペーパー免許のわたしが運転していたら もっと大きな事故になっていたかもと ゾッとします。

 

カレン族の村

 バイクで山道を進んでいくと、突然おみやげ屋さんが軒を連ねて現れます。そのうちの1軒で  カレン族の村への入場料を支払って、村の中に入っていくことができます。このシュールな感じの人形が目印です。入場料は250Bでした。

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 民族に会いに来ておいてなんですが、入場料を払うって何か首長族を商売道具にしているみたいで嫌だなぁとか思っていたら、払う前に「Information」と書かれた紙を渡されました。そこには、首長族の歴史と入場料の使い道について記されていました。首長族は 法的にタイ国内で働くことができないそうで、この入場料が彼らの生活を支えているんだそうです。本当に全てのお金がカレン族の人たちを守るために使われているのかなぁとか懐疑的な気持ちも多少は残りが、それは わたし達には知る由もないこと。入場料を払って、カレン族に会いに行きます。

 中に入ると小さな川とその川にかかった橋があって、その橋を渡った先にカレン族の人が暮らしている村落のような場所があります。通りには お土産やさんがズラーッと軒を連ねていて、そこでお店番をしているのがカレン族の人達です。奥には カレン族の人たちが暮らしている家があって、通りでは子供達が遊んでいました。

 

 写真を撮っても良いか尋ねると快くOKしてくれるのですが、何だか見世物小屋みたいで申し訳ない気持ちになって お土産を買ったり、少しお話したりした後に写真を撮らせてもらいました。小心者です。でも、自分が首長族に会っているんだと思うと感動します。

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 首長族についての説はいろいろとあると思うんですが、わたしが現地で聞いたものをご紹介します。まず 何で首を伸ばしているのかというと、大昔に他の部族から姦淫や連れ去られる被害がたくさんあったそうで、見た目を醜くくすることでその被害を減らそうと試みたのが始まりだそうです。首輪は幼い頃に付けられるそうですが、現在は全てのカレン族の子供たちが首輪を付けているというわけでなく、両親たちによって決められるんだそうです。この首輪は 私も体験のようなかたちで付けさせてもらったのですが、ずっしりと重たかったです。その重みによって、首が長くなっているというよりも肩が下がっているのだそうです。そして、この首輪を外すと首には頭を支えるための筋肉と骨が十分に残っておらず、頭を支えきることができずに 首の骨が折れて死んでしまうんのだと聞きました。

 余談ですが、カレン族の村の突き当たりにあるお土産屋さんでは 首長族に混じって 耳長族のおばちゃんがいました。耳長族といっても 驚くほど耳が長いわけではなく、ピアスの拡張に近い感じの印象でした。

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まとめ

 わたしが訪た村落は 商売としてやっている部分もやっぱりあるだろうし、たくさんの観光客も訪れていると思うので、リアルなカレン族の集落かと言われればちょっと違うと思います。ただ、わたしはそれなりに感動したし、行ってよかったなぁと思いました。

 わたしが、写真を撮らせてもらった年配の方は、生きてきた歴史がその首の長さと首輪によって語られているようで、とっても印象に残りました。

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