まさか私がね。

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看護師免許があるのにもったいない 派遣看護師という働き方

 海外の行きたいところを旅しつつ、日本でも住んでみたい・行ってみたいところで働きながら旅の資金を貯めて、資金が貯まったところで また海外に旅に出るという暮らしをしていました。

 

 今までは、富士山の山小屋でアルバイトしたり、名古屋のゲストハウスでスタッフをしてみたり、岐阜でリゾートバイトとして旅館の仲居さんとして働いたりしました。過去の記事で紹介しているので良かった覗いてみてください。

 今回は久々に看護師に戻りたいと思い、以前に紹介した看護師の単発バイトではなく 派遣看護師として ある程度まとまった期間を働いてみることにしました。

 以前に紹介した看護師の単発バイトとしての働き方はこちら。

派遣先が決まるまでの流れ

 まずは、看護師の派遣会社に登録して 自分の希望に合う案件を見つけます。わたしは看護師の派遣を探すときに「ナースパワー」にお世話になっていました。看護師の単発バイトを探す時にお世話になっていた「スーパーナース」、「メディカルコンシェルジュ」でも派遣看護師のお仕事を取り扱っているのですが、数が少ないのでチラッと目を通す程度です。

 

 ナースパワーに登録したら、コーディネーターの方から連絡があるので自分の探している お仕事の条件を伝えます。後日、いくつか案件をメールで送ってくれるので そちらを参考にしつつ、ナースパワーのホームページ上の「応援ナース」のカテゴリーから自分に合ったお仕事の案件を探します。

 わたしの場合は、働きたい地として北海道に絞って、家電・家具付きの寮があることを条件に探していきました。コーディネーターの方が送ってくれた案件やホームページ上に気になる案件が あれば詳細を聞いたり、疑問に思う点などを解消しながら案件を絞っていきます。

 働きたい職場が見つかったら、エントリーして 書類選考が通ったら 面接を受けます。自分が現在 住んでいる場所と離れている場合はオンラインでの面接にも対応していただけます。わたしは 北海道の病院は、ミャンマーからスカイプにて面接を受けました。面接終了後、コーディネーターの方から合否の連絡があります。

看護師保険への加入

 前回の単発バイトの紹介の時に 書き忘れたのですが、正規職員として働いていれば勤め先で看護師保険に加入している場合がほとんどなので 個別で加入しなくてもいいのですが、派遣看護師、単発アルバイトとして看護師のお仕事をする場合には自身で看護師保険に加入します。

 生命を扱う仕事で、いつ何が起こるか分からないので わたしは保身のために入っていますが、入るも入らないも自己責任です。そんなに高い加入料金でもないので 派遣社員や単発アルバイトであれば ことさら 勤め先が守ってくれる訳ではないので わたしは推奨します。

 

お仕事が決まってからの流れ

 派遣先が決まったら、お世話になる病棟の情報をもとに予習・復習をしておきます。引越し準備を進めて 病院と相談して引っ越しをします。案件によっては、引っ越し代金や交通費を補助してくれる場合もあります。

 わたしは、派遣契約が終わってからも北海道を旅したいと思っていたので 自家用車にて北海道に引っ越しました。採用いただいた職場は、片道の交通費のみ支給してくれるという条件があったので 有難かったです。

 採用側から指定された日程で、職場となる派遣先へスーツでご挨拶に行きます。ユニフォームの受け渡しや当日の集合日時と場所の確認等を行なって、簡単な病院の説明を終えたら 寮に案内してもらって その日の予定は終了です。荷解きや周辺の散策をして 過ごします。家具・家電つきの寮を条件に 職場を探したので、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、机などといった ある程度 生活ができるものは揃っているので、身の回りの簡単なものだけを持っていけばいいので助かります。

お仕事の内容

 仕事内容は 派遣先を探すときに ある程度の希望をお伝えしておくことで、慢性期が良かったのに 派遣先は急性期だったといった自体も未然に防ぐことができますし、残業の有無や細かい仕事内容について どんどん質問して把握しておく方が働き始めてからのギャップが少なくてすみます。わたしは 特に仕事内容にこだわりはなかったので、お給料が稼げるように 夜勤のある総合病院を希望していました。

 

 初日は、1日の流れを先輩看護師さんと一緒に行動して把握します。カルテの使い方も病院によって違うので カルテの扱い方を覚えつつ、物品の場所も把握していきます。派遣看護師として看護師を募集している病院は基本的には 看護師が不足しているので、手取り足取り日数をかけて教えてくれるわけではありません。大体 1〜2日間後には少人数の受け持ちから独り立ちをして、1ヶ月後には夜勤が始まります。最初は その病院独特のルールもあったりで 分からないことだらけですが、その都度 周りにいる看護師に聞いて解決していくしかないので 出来ることからテキパキこなしていきます。周りの看護師も派遣看護師の受け入れに慣れているので、スムーズに説明してもらえることが多いです。

 応援ナースとして お世話になっている以上 即戦力となることが求められていて、それ相応の お給料もいただいているので それに見合った働きができるように心がけます。例えば 呼吸器の患者さんが常にいる病棟に派遣になったにも関わらず、今まで呼吸器の患者さんの看護をしたことがありません というのでは話になりません。最初に 派遣先を探す段階で 今までに経験したことのある診療科に絞ったうえで、経験のない分野については事前に伝えておいて 派遣先を探す方が お互いにとって無難です。

派遣ナースのメリット

派遣期間が決まっている

 派遣としての配属になるので 勤務期間が最初から決まっていて 次の予定を立てやすいです。その職場が気に入って もう少し働きたいなぁと思う場合には、上司に相談すると 大体期間の延長をしてもらえます。

高月給

 1番大きいメリットはお給料が高いことだと思います。案件によって 差はあるものの 正職員の方の1.5〜2倍のお給料をいただくことになります。代わりにボーナスはありませんが、それでも 有難い条件です。

 ちなみに、わたしは上司に相談して許可をもらった上で 1週間に2回ほどバーでバーテンダーのアルバイトをしていました。お金を稼ぐ目的だけではないのですが、副業でお金も稼げて 新しい経験もできました。

住む場所が確保されている

 1年以内の短期間で働きたい場合に、わざわざ住む場所を見つけながら 就活するのは大変です。お仕事を探す際に 住居環境が付いていることを条件に入れておくと、寮や賃貸アパートを派遣先から提供してもらえます。寮費が無料か有料か、家電が揃っているか等は派遣先によって異なるので 細かい希望が あればどんどん条件を絞っていきましょう。

 

人間関係の幅が広がる

 職場の同僚や先輩、派遣ナース同士で仲良くなって 飲みに出かけたり、交友関係が広がります。派遣期間が終わっても連絡を取り合ったり、会ったりできる人が増えます。もちろん 他人とあんまり関わりたくない人は、派遣期間を黙々と勤務することもできます。

 

新たな地を開拓できる

 応援ナースのなかでは 北海道や沖縄、離島などに絞って仕事を探すこともできます。自分が住んでみたかった地で暮らしながら、休みの日に観光や旅をするのもいいですね。

派遣ナースのデメリット

病院によって違いが大きい

 カルテの記載の仕方や、物品の扱い方など 病院によって 当たり前の基準が大きく違ったりします。病院ごとの やり方に慣れるまでが大変で、同じ技術でも色んなやり方があったりするのに その病院でしか働いたことのない看護師から強く指摘されるなんて事もあったりするので郷に入っては郷に従えの言葉通り、柔軟に受け流して その病院のやり方にそぐって行動することで 人間関係のトラブルなく 楽しく働けます。

教育制度がない

 病棟の勉強会等であれば 勤務が合えば参加することはできると思いますが、基本的に正社員の看護師のように教育を受けたり、指導してもらう機会はありません。お仕事の内容を説明した際にも記載しましたが、基本は即戦力でなければならないということを 頭の隅に置いておきましょう。

 

まとめ

 短期間でお金を貯める方法として 派遣看護師という働き方は とってもおすすめです。人によって派遣という働き方が合う・合わないもあると思うので、まずは短期間から初めてみるのもいいかもしれません。