サンクリストバル・デ・ラスカサス と長居必須の宿 ペンションアレグレ

　サン・クリストバル・デ・ラス・カサスはグアテマラと国境を接するチアパス州にあります。そして、この長い名前は今までに５回以上も名前が変えられて、現在に至ったんだそうです。名前が長いのでサンクリと呼ばれています。

　サンクリを含むチアパス州は、マヤ文明が繁栄した地としても有名です。現在もマヤ文明の残した遺跡等が多く存在している地域で、サンクリの近辺にはマヤ先住民族の村々が現在も残っているんだそうです。

オアハカからサンクリへの行き方

　オアハカからサンクリまでは１等バスと２等バスで行く方法があって、１等バスはサンクリまでの直行なのですが、２等バスはトゥストラ・グティエレスという街でコレクティーボに乗り換えてサンクリまで向かうそうです。そもそもオアハカからサンクリまで１０時間以上かかるので 疲れそうだなーということで、ここは１等バスで移動することにしました。

　１等バスのターミナルは メキシコシティからオアハカに１等バスで到着した時と同じバス停から出ていて、ADOのバス会社が運行しています。マップの赤で囲んだ場所がバスターミナルの場所で、青で囲んだ場所がわたしが滞在していた たなばたの宿です。歩いて１０分もかからないくらいです。

　チケットは直接バスターミナルでも買えますが、ダウンタウンに散歩しに行った時にADOの会社があったのでそこで購入しました。値段は、出発する時間帯によって違って７７２ペソから９２２ペソと元々の値段は高いのですが、結構な割合でプロモーションによる値引きがあってわたしの場合 ２２時３０分発のチケットを４６０ペソで買いました。わたしの後に全く同じチケットを買った人は値段がちょっとだけ上がっていたので、空席の数によって値引きのパーセンテージが決まっているのかもしれません。移動日が決まっているなら早めにチケットを購入した方が良さそうです。

日本人宿 ペンションアレグレ

　サンクリには、カサカサとペンションアレグレという２つの日本人宿があります。カサカサは、昔からある宿で初代のオーナーが亡くなられて、現在のオーナーが２代目なんだそうです。対して、アレグレは２０１７年にオープンした宿で メキシコで出会って、結婚したご夫婦が運営しています。オアハカで泊まっていた たなばたの宿のオーナーによると、カサカサのオーナーとは知り合いだそうで、強い信念を持っていて 色んなありがたい話やアドバイスを聞かせてくれる方なんだそうです。ちょっと わたしはそういうタイプの人は苦手かなーということでアレグレに泊まることに。

　アレグレの宿は周りの家に馴染んでいて ちょっと迷ってしまったのですが、現在は併設する売店で日本食の販売を行なっているそうで前よりも分かりやすくなっていると思います。赤丸で囲んだ場所がアレグレで、青丸がオアハカからの１等バスが到着する場所です。宿からバス停は結構離れていて、わたしは３０分ほど歩いて宿に辿り着きました。もちろんタクシーを使うこともできます。

　アレグレはオーナー夫婦の醸し出す雰囲気がとっても居心地のいい宿でした。わたしが滞在したときは、ほぼ毎日シェア飯が開催されていて 最終日に宿泊費とともにシェア飯の料金を支払います。旦那さんは、元コックさんだったそうで料理の腕はピカイチで、ハンバーグやカツ丼といった日本食を作ってくれました。天気のいい日には、庭でバーベキューを開催してくれて、みんなでワイワイ とっても楽しかったです。宿泊代には朝食 (日曜日を除く) が含まれていて、素敵すぎる朝食に朝から元気をもらいました。奥さんも料理上手な方で、散策から帰るとお饅頭を作って待っていてくれたり、毎晩手作りのマッコリを振る舞ってくれたりしました。常にホスピタリティ溢れる２人からは 人と接するのが好きなんだなぁというのが伝わってきます。宿には、猫と犬が1匹ずついて、めちゃくちゃ可愛くって癒されます。

pensionalegre.site

　追記：2020年には、ペンションアレグレの宿を閉めてメキシコの違う地に移住されたそうですが、ここで出会った旅人とは今でも時々 連絡を取り合っているので、良き思い出の地としてブログ記事はこのまま残させてください。

雨季に注意

　アレグレの宿は、メキシコで１番好きな宿でしたが、サンクリの街自体はオアハカの方が良かったかなぁという印象でした。というのも、わたしが訪ねた６月はちょうど雨季のど真ん中で、急に土砂降りとなったり、雨が降ってなくっても外は雲でどよんとしていて、メキシコとは思えないぐらい寒くて 部屋の中でもダウンを着ていました。メキシコは５月から９月は雨が降りやすい雨季だそうで、６月はほとんど雨が降り続けるそうです。わたしがサンクリにいた数日で 雨が降らない日は１日だけしかありませんでした。

　天気ってやっぱり大事で、もし雨季でなかったらサンクリが１番好きな街になっていたかもしれないと思います。もちろん 他のメキシコの地域にも雨季があるのですが、６月のサンクリのように１日中曇ったり、雨が降り続ける訳ではなく 夕方ぐらいにスコールのようにザッと雨が降るんだそうです。サンクリは、街を歩くにも素敵な場所なので、雨季を避けて乾季に訪ねることをおすすめします。

まとめ

　わたしは、カサカサには滞在していないので分かりませんが、アレグレの宿は本当におすすめです。カサカサの宿は、どちらかというちょっとヒッピー寄りの人や変わった感じの旅人が長く滞在していたりするそうです。それはそれで、ちょっと楽しそうですね。

　サンクリでは、宿に滞在するのではなくて自分でアパートを月単位で借りて のんびり滞在する旅人もいるそうで、家賃はそんなに高くないと聞きました。暮らすみたいに旅する人にもピッタリの落ち着いた街だと思います。