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中国秘境の地が絶景すぎた! 現地ツアーで九寨溝、ラルンガルゴンパへ

 富士山で仲良くなった友人からの誘いで、中国に行くことに。友人は、何年も旅をしている旅の大先輩。中国に見たい絶景があるとのことで、まだ旅の初心者で右も左もわからなかった私は 友人と一緒に中国へ旅することに決めました。

 

 わたしが中国を旅したのは、コロナ禍以前。今は、まだ感染対策のためロックダウンされたりされなかったりで、状況が安定するまでは 落ち着いて中国を旅できる環境ではないかと思いますが、コロナ禍が過ぎ去った後の バケットリストにでも入れてもらえると嬉しいです。

成都

 九寨溝とラルンガルゴンパを旅するための拠点に選んだのが、中国南西部にある四川省省都 成都です。三国志時代に蜀の都として繁栄した地でもあり、近代的な建物が建ち 都会的な一面を持つ一方で、三国志にまつわる史跡も多く残されていてます。わたしは、歴史に詳しくないのですが 歴史好きの友達からは羨ましいがられる 歴史好きにはたまらないスポットなんだそうです。

 

 また、中国国内のおよそ8割を占めるパンダの生息地でもあります。パンタ専用の動物園である成都パンダ繁殖基地があり、数頭ではなく たくさんのパンダを見ることができます。中はすごく広いので、動きやすい格好で お出かけすることをおすすめします。パンダは可愛かったですが、毎回 動物園などの動物が飼育されている環境に行くと 複雑な気持ちになってしまいます。

九寨溝

 友人が、中国の旅に誘ってくれるまで 聞いたことも 見たこともない名前でした。実際に訪れてみると こんな絶景が世界にはあるんだと 世界中を旅して もっと絶景を見てみたいと思った地でもあります。

 九寨溝成都の北400キロメートルに位置する 秘境の地で、標高は3000メートルを超え 自然豊かな森の中に突如として現れる 宝石のようにエメラルドに輝く、大小100余りの澄み切った湖沼と渓流が50キロに渡って連なっています。

 中国は旅をするのに なかなか難しい国で、バスなどを利用して自分たちで移動することも考えましたが、自力で行動するにはなかなか難しい場所で、現地のツアーに参加することにしました。現地ツアーは、成都でいくつかツアー会社をまわって、同じく自分達で辿り着くことは難しい場所 四川省の奥地にある秘境ラルンガルゴンパと合わせて 組まれているものを探して、5泊6日のツアーに参加してきました。ツアーの参加者はわたしたちを除いて 全員中国人、添乗員さんも中国人で英語は話せないので Google翻訳を駆使したり、ジェスチャーを使ったりして 集合場所や時間などを 把握しながらの参加です。

 九寨溝は、中国の観光客で溢れていました。わたしたちがツアーに参加したのは、平日だったのですが まるで休日のような人の多さに驚きました。中国は 貧富の差が激しい国だと思います、休日もなく働き続ける貧しい人たちを成都の街の外れで見ていたので これが富裕層かと なんだか悲しい気持ちにもなります。富士山で働いていた時に、わたしは中国からの登山客が大の苦手でした。山にゴミを捨てない という当たり前のルールが守れず、使った後の布団は汚く、山小屋のルールすら守れない時に注意をすると お金を出してお金で解決しようとする姿に

ショックを受けました。

tttripppmmmihooo.hatenablog.jp

 中国に来て 一番良かったなと思えたことは、みんなが 非道な人間じゃないという事を知れたことでした。日本に来て 富士山に登るツアーに参加するような中国人は大体が超富裕層の人たち、それまで外国人に関わる機会が少なかった私は 中国人ってこんな非常識な人達なんだと衝撃を受けました。なので、中国の旅に誘われた時に正直迷いました。でも、少ない情報で勝手に決めつけてはいけないと思い、旅してみることにしました。確かに 貧富の差は目に見えて激しく、富裕層には非常識で非道な人間もたくさんいると思いました。でも、中国人全員がそうではないんだと、とても心が綺麗で温かい人達もたくさんいるんだと体感できた事がわたしの中国に対する偏見を壊してくれました。どこの国も同じですね、悪い人間もいるし、良い人間もいる。

 

 九寨溝から話が大分とズレてしまいましたが、話を戻します。成都を早朝に出て、途中の街で一泊してから 翌日の午前中 九寨溝に到着しました。ツアーには移動中の食事は組み込まれていますが、ホテルに到着後の夕食や朝食は入っておらず 売店が簡単に見つかる場所もあれば そうでない場所もあるので 念のため食料は多めに持っていっていくようにとツアー会社のお姉さんから説明を受けていたので、日持ちしそうな食料を事前に成都で購入していきました。1泊目に泊まったホテルの近くは、探せば売店はありそうでしたが その後に泊まったホテルの周辺は閑散としていて売店やレストランを探すのに苦労しそうだったので、現地のツアーに参加する際には 事前に食事のこともよく聞いてみてください。

 九寨溝のゲートに着くと、入場料を払って リフトで九寨溝まで移動します。ゲートの時点で標高は高く、リフトに乗ってさらに標高が上がったことで わたしは気持ち悪くなってしまい 最初から少し休憩が必要でした。いわゆる軽度の高山病です、30分ほど休憩をして水分をとっていたら回復できたので良かったですが、 体質によって高山病になりやすい人は注意してください。高山病の予防薬であるダイアモックスを医師に相談して処方してもらっておくのも対策の1つです。

 九寨溝は、とにかく広い、歩いて歩いて歩きます。どの景色もすごく綺麗で、毎回 感動しました。当時は、まだ一眼レフのカメラを持っていなくて 携帯のカメラで撮っただけだったのが悔しい。もう一度 カメラをぶら下げて旅したいほどの絶景でした。

 2017年に九寨溝付近を震源地として大規模な地震で、大きな被害を受けましたが、数年が絶った現在は水域環境は少しずつ回復しており、観光客の受け入れも行っているそうです

黄龍

 九寨溝から山を1つ隔てたところにあるのが、同じく世界遺産に登録されている黄龍です。わたしが参加したツアーでは、九寨溝を散策した同日に黄龍へ向かいました。

 

 石灰分を含んだ湧水が長い年月をかけて つくり出された石灰棚と彩池と呼ばれる3000以上の湖沼からなる こちらも絶景。わたしは、九寨溝を見た時の方が その絶景に感動しましたが、黄龍も独特な神秘的な雰囲気に包まれていて 一見の価値ありです。

ラルンガルゴンパ

 九寨溝黄龍から さらにバスに揺られること1日。東チベットと呼ばれる 同じ四川省の山の奥の奥にある秘境です。バックパッカーの間でも 辿り着くのが困難な 幻の場所として有名な場所の1つだそうで、わたし達が現地でツアーに参加したのも このラルンガルゴンパに行きたかったからなのです。ここは、中国政府が他の国の人の入場を好ましく思っていない地で 他の国の人が入場できるのかできないのか情報も錯乱していました。ツアーに申し込んだ時には、ラルンガルゴンパに入場できるかどうかは正直わからないと伝えられました、入場する可能性を拡げるためにも いくつかある検問では日本語を話さないでほしいとのこと。ラルンガルゴンパに到着するまでに3つほど検問がありましたが、1人1人に話しかけたりすることはなく バスガイドさんと何かお話をして無事に検問もスルーすることができました。

 このラルンガルゴンパに行くまでの道は、相当な細い山道にも関わらず バスの運転手は ぐいぐいと凄いスピードで運転していきます。途中で対向車線から来たバスと行き変えず 衝突してしまうというハプニングもありましたが 、バスの運転手同士が怒鳴り合いながら しばらく外で揉めた後に 何事もなかったかのように またバスは動き始めました。なんとも中国らしい。

 長旅を終えてラルンガルゴンパに到着です。一歩中に入れば、まるで映画の中に降り立ったように異世界の空間が広がっていました。

 ラルンガルゴンパの中には、たくさんの僧侶と その家族が生活している様子を見ることができました。この真っ赤な建物は ここラルンガルゴンパで暮らす人たちの住居なんです。山奥の地に 突如して現れる この集落は異様な雰囲気を放っています。以前は、何もなかったこの地に チベット仏教の僧侶が弟子とともに移り住んだのがはじまりで、その僧侶を慕い 多くのチベット仏教僧が移り住むようになり、巨大なチベット仏教徒の集まりに変貌したのです。

 

 何でも支配したい中国政府によって、この地が変えられようとしているとネット等でも多く目にしましたが、すごく神聖で穏やかな まさに聖域のような この地からは、中国政府との抗争など全く感じませんでした。ネットの情報をどこまで信じていいのかは分からないので 何が真実なのかはわかりませんが、この景色に圧巻されたことは事実です。

 ラルンガルゴンパを訪れた後は、鳥葬を見学しました。鳥葬はチベット人にとっては一般的な埋葬方法です。鳥葬については、ここでは詳しくお話しませんので 興味がある人は調べてみてください。

まとめ

 今回は、運が良ければ 辿り着きたいと思っていたラルンガルゴンパにも無事に行くことができました。中国は広大な国だけあって、大自然によってつくられた絶景の宝庫!

 中国では 日本ではネットワークさえ あれば使える LINEやTwitterInstagramといったSNSは規制があって使用できません。たまーにですが、規制の網をくぐり抜けて LINEが届くことはありました。LINEの代わりにwechatというLINEにそっくりなアプリがあって、これなら使用できるので 家族とこまめに連絡を取る必要がある方は事前にインストールしていくとおすすめです。