まさか私がね。

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フランスの風が流れる シエンフエゴスをぶらり旅

 スペイン植民地時代、サトウキビやコーヒーなどのキューバの名産品を輸出する際の中間地点として栄えたとされるシエンフエゴス。ここにはフランス系の移民の入植が多く、その移民たちによって作られた街は、他の街とはどこか少し違う雰囲気を感じることができます。特に都市的歴史地区には、ヨーロッパ様式の建物が今も残り 世界遺産に指定されています。

サンタクララからシエンフエゴスに移動

 サンタクララの街中でタクシードライバーに値段交渉して、6CUCでシエンフエゴスまで移動。まだ宿泊するカサを決めてなかったので、カサが近くにたくさんあるよーとドライバーさんからの情報で Viazulのバスステーションの近くで降ろしてもらいました。

 

 バスステーションの近くを歩いているといくつかカサがあり、中を見せてもらって Casa Azulというところに決めました。1泊10CUC、朝食を3CUCで頼むことができます。部屋はホテルのような内装でバルスーム付き。歩いて10分ほどでメインの大通りまで行けます。

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ホセ・マルティ広場

 この広場を中心とする都市歴史地区が世界遺産となっています。この広場の周りにはコロニアルな建物が並んでいて、中央に建てられているのは ホセ・マルティの銅像です。

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 広場の名前にもなっているホセ・マルティは意外と知られていない人物かもしれませんが、キューバ独立の父として1895年に独立運動を指導した英雄なんだそうです。キューバを独立へと導いたフィラデ・カストロは彼の思想を大きく受け継いでいて、ホセ・マルティの生誕100周年である1953年に独立運動を起こしています。それが失敗し裁判にかけられた際に尋問にて「反乱の首謀者は誰か?」と問われると「ホセ・マルティである」と答えたのはわたしも知っている有名な話で、その後の投獄中にも詩人でもあった ホセ・マルティの著書を愛読していたそうです。

 

 この街に来て彼について調べるまで全く気づいていなかったのですが、ハバナの国際空港の名前もホセ・マルティ国際空港でしたね。また、全ての学校の前にもホセ・マルティの胸像が置かれているんだそうです。これは、夕焼けの広場で撮ったホセ・マルティの銅像です。

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街歩き

 特に何かすることがあるわけではないので、のんびり街を歩いて過ごしました。あんまり他の場所では見なかったのですが、バディウと呼ばれるミルクセーキの様な飲み物が美味しかったです。メイン通りにある地元の人で賑わうお店で、みんなが飲んでいたのでマネして注文してみました。壁から突き出している蛇口のような機械から出てくる不思議な飲み物、美味しくって毎日このお店に通いました。地図にピンを付けるのを忘れてしまったのですが、こんなイラストが描かれた壁の近くにあるお店です。賑わっているのですぐわかると思います。

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 お土産などの屋台は、ホセ・マルティ広場から港に抜ける道が露店になっています。なかなかアートなお土産や よく目にするお土産までずらっと並んでいて。見ているだけでも楽しめます。

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 港も散歩してみたのですが、思っていたよりも綺麗ではなくて、商業用の港という感じでした。この港に行く道中に、少年たちから「写真撮らせてあげるから1CUCくれ!」と言われて、そういえばキューバに到着してから 今まで物乞いにあったことがなかったことに気づき、これが社会主義なのかな?と考えながら歩いていました。後で他の旅人にも聞いてみると、ゼロではないにしても他の国に比べると少なかったと話していました。

まとめ

 何があるってわけでもないけれど、のんびり過ごすことのできる街でした。キューバ滞在の時間がキツキツの予定の中で 無理に行くような場所ではありませんが、時間がある方はどんなところか訪れてみるのもいいかもしれません。都会的な場面を持ち合わせている一方で、田舎的な部分も残る街なので 住みやすい場所なのかなぁというのが数日滞在してみた感想です。