まさか私がね。

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カナダのユーコン川をカヌーで下るの巻 〜雨の洗礼を受けた Day5、Day6〜

 カナダのユーコン川を下ると決めたときに、わたしが1番心配していたのは雨でした。といっても、カナダの雨は1日中 降るというイメージがなくて スコールの様に一時的に雨が降る事の方が多いかな と思っていたのですが、5日目には朝から晩まで1日中雨に打たれて大変でした。自然の中でカヌー生活をしているんだなぁと身に染みます。

DAY5 雨 走行距離42km

 この日の朝は、雨の音で目を覚ましました。雨が止むことを願ってテントの中で少し待っていましが、一向に止む気配がないので雨の中 荷物をまとめて11時前に出発。

 

 初日に櫛田さんがテスリン川で注意が必要な箇所について 95km地点に流れの速い場所があるので気をつけるようにと話してくれていた場所が出発してすぐにありました。地図上にも FastWaterと記されています。流れが速い場所では重心を低くしてバランスを取りつつ、舵をしっかりと取ることが大切と教えてくれていたので、そのことを念頭に 向かいます。いざ行ってみると 確かに流れは速かったのですが、今までに もっと流れの速い場所があったようにも思いました。何にせよ無事に乗り越えられて一安心。

  雨は弱まる気配はなく、指先や体が冷えてきていたので、昼食をかねて体を温める焚き火ができそうなところで休憩をします。木はたくさんあっても、木や土台が濡れていると なかなか火が付かず苦労しましたが、念のためにと買っておいた着火剤が役に立って何とか火を付けることができました。わたし達は 着火剤を1パックだけしか持ってきていなかったので雨の日でなかなか火が付かない時にだけ使うことにしていましたが、普段の焚き火でも着火剤があると時間の短縮にもなってとっても便利なうえに、かさ張らないし、軽いのでもっと持ってくれば良かったなと後悔しました。

 実はこの日の朝にテントで待機している時に、とんでもない間違いに気づいていました。購入したテスリン川の地図を頼りに大体 毎日進む距離の目安も決めていたのですが、表示されている距離がカーマックスまでの残りの距離だと思っていたら、テスリン川が本流であるユーコン川と合流するまでの距離を示しているという大誤算。テスリン川とユーコン川の合流地点からカーマックスまでは170km以上あるので、計算し直すと予定した日数でドーソンまで辿りつくのは難しそう。カヌー自体は 予定通りに返せなくっても35カナダドル /日で延滞することができるので、計算が間違っていたことは仕方がないから 焦らず無理のない程度で進もうと話し合いました。テスリン川からスタートする予定の方は、わたし みたいに地図を見て早とちりしないように気をつけてください。

 

 この日は、55.5km地点のPotentialCampで1泊することに、遅れを取り戻そうと思ったのか 今までで1番距離を漕ぐことができました。雨の日は、口数も減って 景色を楽しむ余裕もあまり無かったのか割と黙々と漕いでいたイメージです。

 夕飯は たらこクリームパスタと焼き芋を食べました。焼き芋はアルミホイルで芋を巻いて焚き火に放っておくだけと簡単なのに、めちゃくちゃ美味しかったです。カナダには2種類のSweetPotatoがあって、一般的にSweetPotatoとして売られているものは ヤムイモという種類のもので日本のサツマイモとは味も食感も違います。ヤムイモも美味しいのですが、柔らかく、オレンジ味が強いので甘そうに見えるけど、日本のサツマイモの方が甘くてホクホクしています。小さいスーパーにはヤムイモしか置いていないのですが、大きいスーパーには大体 JapanesSweetPotato という名前でヤムイモの横に日本のサツマイモも並んでいるので ぜひ買ってみてください。

 ちなみに、カナダでは魚の卵を食べるという習慣がなく、トロントバンクーバーなどの都会ではアジア系商品を取り扱うお店で もしかしたら魚卵が手に入るかもしれないのですが、わたしの住んでいるイエローナイフにはありません。わたしは、日本から持って来ていたインスタントたらこパスタソースを重宝していました。キャンプでは、かさ張らなくてパスタを茹でてしまえば 後はパパッと簡単に作れて 美味しいのでとっても助かりました。

 

DAY6 雨 走行距離68.5km

 朝起きると曇っていたので 雨ではないことを嬉しく思いながら出発しました。10km程を過ぎたところでポツポツと雨が降り初めて そのまま土砂降りに。レインウェアなど雨具の準備をするために1度カヌーを止めて装備して再出発。雨の日は、大事なカメラなどの機械類は防水バックに入れ、その他の荷物は丸ごとゴミ袋を2重にして入れて、その上からカヌーにブルーシートをかけていました。これで荷物は雨の日でも濡れることはありませんでした。防水バックはもともと使っていた20Lのものを持ってきましたが、カヌーを借りた「Kanoe people」では35Lの防水バッグがレンタル出来るので持っていない人は レンタルする事もできます。レンタル費用は1つ20ドルだったので、防水バックをこの先も使うかもしれない予定のある人は自分用に購入するのもアリだと思います。わたしは、ダイビングの時や釣りに行く時に防水バックを使っています。

 お昼は、ユーコン川本流まで30.5km地点の SmallFairCampeで暖を取りがてら休憩しました。この日も雨が降っていたので 火を付けるのに苦戦しましたが、なるべく乾いている木を探しに行ったり 雨や風で火が消えてしまわないように焚き火の上に木で屋根を作ったりと工夫していると 何とか火を付けることができました。

 昼食は、カレーそうめん。日本のカレールーはカナダにも売っているのですが、シチューやハヤシライスのルーは売っていないので必要であれば日本から持ってくることをおすすめします。わたしは、日本のシチューのルーを持っていたので、牛乳がなくってもコクのあるクリームパスタを食べたい時にベシャメルソースの代わりとして使ったりしていました。

 

 本流に入るとグッと水深が深くなって、流れも速く感じたのと、身体が雨に濡れて冷えていた事があってかもしれませんが 水温が少し温かくなった印象。本流に入ったことで気持ち的に元気になったのと、流れに助けられて20km近く進んでカーマックスまで157km地点のPotentialCampで泊まることにしました。このPotentialCampがすっごく分かりにくいところにあって探すのに苦労したんですが、これを逃すと15km以上先までキャンプ地が無かったので、ここは見つけたいねと話して ゆっくり通過して見つける事ができました。f:id:mmmihooo:20191128142202j:plain

 キャンプ地の見つけ方のコツですが、意外と地図に記されている場所から前後したところにあるイメージなので、思っているよりも少し近くや もう過ぎてしまったかなぁと思うところに現れる事が多かったです。キャンプ地は目に見えるところにある場所もあれば、カヌーを止めて奥に入り込んだところや 少し高台の上に登ったところにある場合もあるので、木々が避けられた形や足跡から 人が通ったようなを形跡をヒントに探したりしていました。

 夜は昼間に作り過ぎたカレーそうめんが余っていたので、野菜を更に加えて堅焼き風にして食べました。夕飯を食べ終わった頃には、また大きな雨雲がかかり始めていたので、明日も雨かもしれないなぁと覚悟しながら眠りにつきます。

 

まとめ

 正直に言って、雨の日にカヌーを漕いでキャンプするのは 思っていたよりも大変でした。雨の日のことは もともと心配していたのですが、1日中 雨に振られる続けることは無いんじゃないかと勝手に思っていました。いざ1日中雨に打たれると、身体は芯から冷えて、モチベーションを保つ事が難しく つい気が滅入りがちになってしまいます。日程や雨の日の準備にもっと余裕があれば良かったなぁと反省しました。