まさか私がね。

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クマに襲われた その後 〜やっと全てが終わってホッと安堵の涙の Day12〜

 熊に襲われてから2日が経ちました。この3日間、凄まじく長く感じました。でも、無事にホワイトホースまで戻れる目処もついて、本当にホッと安堵の1日です。

Day12

 Deanさんと約束した、9時より少し早く 「Coal mine campground」に到着。わたし達とほぼ同時に、Deanさんと同僚の女性が わたし達のカヌーを牽引して来てくれました。Deanさん達が荷物を取りに行った時には その場所にクマはいなかったそうですが、わたし達が張っていたテントはクマによって襲われた形跡があって、テントポールは折れてしまっていたそうです。近くにはクマが襲ったであろうビーバーの死骸も残っていたと話してくれました。わたし達がクマに出会った場所は、今後はクマ出没の危険地域として登録してくれるそうです。

 

 取り戻してくれた荷物を 1つずつ確認しながら渡してもらって、とりあえず近くの芝生に降ろします。もしも何か荷物を失くしていたり 質問があれば いつでも連絡してくれるようにと 最後まで気遣っていただいて、ここでDeanさん達とはお別れです。本当に本当にお世話になりました。

 ドーソンシティからホワイトホースまでは 飛行機を予約していましたが、ドーソンシティまで行く手段もなくなってしまったので 後日ホワイトホースの空港のカウンターで直接 キャンセルと便変更の手続きをしました。カーマックスからホワイトホースまで帰る手段として バスをチェックすると2〜3日に1本便が出ているそうで、2日後にバスの便があったので バスの予約手続きをします。

 そろそろ荷物を整理し始めようか と立ち上がった時に 日本語で声をかけられたので、振り向くと そこには 「Klondike canoeing rentals」のオーナーである櫛田さんがいました。まさかの再開に嬉しさがこみ上げてきます。なんで まだカーマックスにいるのかと聞かれたので 諸々を話すと、「何にせよ無事でよかったね。」と。櫛田さんは、カヌーの回収にカーマックスに立ち寄っていたそうで、このままホワイトホースまで一緒に帰らないかと  乗ってきたバンに乗せてくれるというのです。料金もガソリン代分の足しぐらいでいいよと。何て嬉しいお言葉。でも、つい30分ほど前にバスの予約を済ませたばかりです。バスのキャンセル料がいくらかかるのか確認を兼ねて電話すると、さっき予約したばかりだからキャンセル料は無料で大丈夫だよと神対応。

 櫛田さんのお言葉に甘えて、バンに乗せてもらって帰ることに。櫛田さんは、キャンプグラウンドのオーナーとお話があるそうで、まだ1時間ほど時間があるからゆっくり準備して と言ってもらい、レンタルした物や食材などを整理し直して荷物をまとめます。ガスの燃料などの自分達には不要だけど、まだ使える物は櫛田さんに引き取ってもらいます。

 

 ホワイトホースに向かう道すがら、今回のカヌーの旅のこと、櫛田さんの人生についてなど たくさんお話しできて とっても有意義な時間を過ごすことができました。3時間ぐらいでホワイトホースに到着すると、せっかくならキャンプグランドには泊まらず宿でゆっくりしたらどうかと提案してくれて、確かに たくさんのことがあったから 今日ぐらいはゆっくりしようかと 宿に泊まることに決めましたが、ハイシーズンで予約がいっぱいで埋まっているなかで宿が見つかるまで 宿に直接電話したりと宿探しまで手伝ってくれました。空いている宿が見つかると 宿まで送り届けてくれることに。宿泊した宿は、櫛田さんの知り合いの中国人オーナーが経営するB&B 「Midnight Sun Inn」。その日に1部屋だけ空いていて、そこに宿泊させてもらえることに。クイーンベッドルーム、シャワールーム共用、朝食付きで2人で80ドルほどだったと思います。ハイシーズンは高いですね。Booking.comでディスカウントがあったので、それを見せて少し安く泊まることができました。

 荷物をB&Bに移動させて、ここで櫛田さんともお別れです。たくさん面倒見ていただいて、本当にありがとうございました。B&Bには有料ですが洗濯機も付いていたので洗濯したり、荷物をパッキングし直して 夜にはやっと整理整頓完了です。シャワーを浴びて、共同のキッチンを利用して残っている食材で晩御飯を食べます。長い長い全てが終わりました。といっても ホワイトホースからイエローナイフ行きの直行便は明後日の午後までないので、2日間はホワイトホースに滞在です。

 せっかく時間があるんだからホワイトホースも散策してみようと、レンタカーを借りられるようにネットで予約をして、翌日 空港まで取りに行く手続きをして この日は休みます。

 

まとめ

 たくさんのことがあった末に、やっとホワイトホースまで戻ってくることができて、心からホッとしました。本当にケガなく無事に戻ってくることができてよかったです。

 明日からは気持ちを切り替えて、ホワイトホースを楽しみます。