まさか私がね。

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カナダのユーコン川をカヌーで下るの巻 〜 全てを終えて、わたしが学んだこと〜

 正直に言って、このカヌー生活は わたしのイメージの遥か上をいきました。いい意味でも、悪い意味でも想像を超えたと言えるでしょう。本当に色んなことがあった12日間でしたが、とっても貴重な経験ができました。

 持っていけば良かったものや事前に調べておくものなどは以前に記事でまとめたのですが、今回のカヌー生活で1番学んだものは サバイバル技術やカヌーについてでは なくもっと人間的な部分でした。過去にまとめている、準備するものなどに関する記事は下に貼っておくので、ユーコンの川下りを検討中の方は わたしがユーコンの川下りから学んだことと共に参考にしていただけると嬉しいです。

 

tttripppmmmihooo.hatenablog.jp

 

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自然を甘くみてはいけない

 まず言っておきたいのは、わたしは 自然の怖さを知っているつもりだったし、自然を甘くみている気は全くなかったです。それでも、わたしの想像を遥かに超えるほどの ”自然” を目の当たりにして、自然を甘くみていたなと痛感しました。色んな旅の中で 自然と触れ合い、自然のことを分かっているつもりでいましたが、自然は時に脅威にもなるという意味を身をもって感じた12日間でした。

 自然に脅かされないためにも事前の準備をすることも とっても大事です。色んな可能性を考えたうえで 必要な準備物や荷物を決めるといいと思います。嵐の日もあるかもしれません、野生動物に襲われる日もあるかもしれません、カヌーが転覆してしもうかもしれません。”そんなこと中々 起こらないよ!”と思っている人は、わたしもクマに襲われることなんて ないだろうと思っていたけど、それが実際に起こったということを思い出してください。

 どんなあり得ないことも、自然の中では起こりえるかもしれないのです。だから、どんなことが起こっても自然が相手だからと冷静に対処できるように腹をくくっておいてください。

 でもでも心配しすぎないでください、基本的にはおおらかな自然の姿が大半です。ただ、時にキバを向く脅威になるかもしれない存在だということだけ頭の片隅に置いておいてください。もちろん自然に感謝することも大切です。

 

 わたしは、全体的に下調べが足りていなかったかなぁと反省もしました。もっと調べていれば、もう少し自然を想像してから川下りに挑むことができたのかもしれません。

一緒に旅する友人の存在が大事

 最初は、1人でやろうと軽い気持ちでユーコンの川下りを計画していました。ギリギリに声をかけたにも関わらず、わざわざ日本からカナダまで来て カヌー生活を共にしてくれた友人に心から感謝です。同じ日にジョンソンズクロッシングから出発した人の中には カヤックで1人で下る方もいましたし、カーマックスに到着した日にも1人でカヌーを漕いできた日本人の方にもお会いしました。

 1人でユーコン川を下るのも 考え事ができる時間は山のようにあるし、自由で快適だとは思いますが、わたしは誰かと下ることを おすすめします。というか、わたしには誰かと下ることが合っているなと思いました。

 これはいつも1人旅をしている時にも思うことなのですが、綺麗なものを見た時は誰かと分け合いたいなぁと思うものなのです、ユーコンの川下りでは自然の中で生活しているので たくさん自然の美しさをに出会います。そんななか、その美しさを分かち合える仲間がいることが その景色をもっと輝かせてくれました。

 毎日の食事は主に 料理が好きなわたしが作っていたのですが、もし一緒に食べる友人がいなかったら お湯で茹でるだけのヌードルや温めるだけのレトルトに走ってしまって 楽しく食べるためのご飯を作っていなかったんじゃないかなぁと思います。一緒に食べる人がいることで、料理をする楽しみが増えました。

 そして、一緒に旅をする相手には いい意味で気を使わない人を選んでください。一生に1度やるかやらないかの旅になると思うので、自分たちの後悔のない形で旅を終えられるように、お互いの意見を心から言い合える相手が1番だと思います。ユーコンでは自然の下での生活なので、トイレもなければシャワーもありません。その辺で用を足すことは当たり前、1週間以上もシャワーを浴びれなくてもお互いに気にならない関係であることが大事です。

 

 今回はクマに襲われるというハプニングもありました。自然が相手なので、いつ何が起こるはかわかりません。そんな時に良き相談相手として、仲間として、相棒として、とっても心強かったです。もし1人で川下りをしていて クマに襲われていたとしたら、無事にその場から逃げることができていたかもわかりません。

人の優しさに心から感謝

 もしかしたらクマに襲われるという体験がなければ、これほどまでに人の優しさに気づくことができなかったかもしれません。クマに襲われたあと、とんでもない不安や たくさんのやらなくてはいけない後始末に追われることになりましたが、わたし達に携わってくれた人々がみんな心から優しくって、感動したのを今でも覚えています。

 たくさんの人に優しくしてもらって、自分も誰かを助けてあげられる存在でありたいなと本当に思いました。別に、もともと人に優しくなくってもいいと思っていた訳ではありませんが こういう時に改めて たくさんのことを痛感するとともに、自分を振り返るいい機会にもなったと思います。

 日本語で綴ってある 名もない旅人のブログなんて絶対に見ていませんが、お世話になったみなさん本当に本当にありがとうございました。 

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まとめ

 カヌーでユーコン川を下ろうと決めた時には、自転車で旅をしていた友達がユーコンの川下りがよかったと話している人がいたことを思い出して、せっかくカナダにいるんなら行ってみたいなぁと思い立ちました。その時の知識とえば、大泉洋が ”水曜どうでしょう” で川下りしているのをテレビで見かけたことあるな という薄ーい昔の記憶しかありませんでした。

 そんな軽い気持ちで決めたユーコンの川下りですが、思っていた以上に色んなことがあって、とっても良い経験になりました。迷っている人はぜひユーコン川を下って見てください。

 反省する点といえば、もっと事前にユーコン川を下ったブログを読んで雰囲気を掴んでおけばよかったなぁと思いました。あまり情報収拾しようとブログを見すぎると 新鮮味が欠けてしまうかもと思って、たまたま見つけた夫婦でユーコン川を下ったブログだけをチラッと読んだのみでした。もっと事前に色んな経験談を読んでおけばよかったなぁと後悔しました。