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山賊がでる?サンクリからパレンケへ移動 ジャングルの中の古代遺跡と滝巡り

 パレンケの街はメキシコの中でも特に田舎を感じる街でした。もともとパレンケの街に行く予定はなく サンクリからグアテマラに向かおうとしていたのですが、出発予定の数日前にグアテマラにあるフエゴ火山が噴火してしまいました。そのため、急遽パレンケの街に立ち寄って見ることにしました。

 

 パレンケには、世界遺産であるパレンケ遺跡をはじめとして、ミソルハの滝やアグアアズールなどの見どころがあるので紹介していきます。

サンクリストバル・デ・ラスカサスからパレンケへの行き方

 サンクリからパレンケの移動方法を調べてみると、何やら山賊が出るとの情報がたくさんありました。パレンケに移動できる方法は、コレクティーボと呼ばれる乗り合いバスでオコシンゴという街で乗り換えてパレンケへ向かう方法と、ADOの1等バスに乗ってパレンケに向かう方法の2つの方法があります。コレクティーボでの移動が山賊が出ると噂があるようです。

 

 コレクティーボで向かう方法は、値段が安いだけではなく移動時間もおよそ4時間と1等バスの半分ほどの時間です。1等バスは山賊が出るという言われるエリアを大きく迂回してパレンケまで向かうため、移動時間が9時間と長いようです。本当に山賊がでるエリアなのかちょっと疑いもあったので、どっちで移動するべきか少し悩んだのですが、安全をお金で買う気持ちで1等バスで移動することに決めました。

 バスは、オアハカからサンクリに移動してきた時と同じADOのバスターミナルから出発しています。チケットは、歩行者天国になっているメインストリートにADOの会社があったので前日にチケットを購入しました。お昼過ぎにサンクリを出発して、夜の9時ごろにパレンケに到着しました。辺りは真っ暗になっていたので、早歩き気味で予約していたホステルに向かいます。

 ホテルは事前にBooking.comで「Casa Janaab Palenque」というホステルに1泊180ペソのドミトリーを予約していたのですが、到着はしたものの電気も点いていないので 不安になりながらインターホンを押すと、なんと現在リフォーム中で宿泊できないため 別のホテルに案内してくるとのこと、ちょうど向かい側にある「Hotel Maya Tulipanes Palenque」というお高めのホテルに移動、後で調べてみると1泊1000ペソ以上のホテルでした。とはいえ、1つの部屋を3人でシェアするシステムだったのでドミトリーの方が快適だとは思います。ホテルにプールがついていたので、そこで毎日泳いでそれなりに満喫しました。もともと予約していた宿は 現在はリフォームも終わっているようで、値段はほんの少し上がっていますが とっても素敵にグレードアップされています。

パレンケ遺跡

 街中に行くと、パレンケ遺跡行きのミニバンを簡単に見つけることができるので、それに乗って遺跡まで向かいます。ミニバンには「Ruinas」と書かれたプレートが置かれているのでそれが目印です。人数が揃ったら遺跡に向かって出発します。うねうねとジャングルの道を進んで、20分ほどで到着です。入口で入場料420ペソを支払います。

 

 パレンケは10世紀に滅びて以降、18世紀にスペイン人に発見されるまで、ひっそりとジャングルの中で息をひそめていました。本格的な調査が進められて 数年後の1952年に碑銘の神殿と呼ばれるピラミッドの発掘調査で、石棺の中で翡翠の仮面をかぶって眠るパカル王が発見されました。それまでは マヤ文明のピラミッドはエジプトのピラミッドとは違い 王の墓ではなく神殿の一部でしかないと考えられていたため、マヤ文明における偉大な発見としてパレンケ遺跡は有名になりました。以前は、中に入り石棺を見ることができたようなのですが、現在はピラミッドに登ることもできなくなっています。

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 遺跡の中には、もともとは天体観測に使われていたと言われている宮殿や、いくつかの神殿が並んでいます。パカル王の遺体が眠っていた碑銘の神殿の隣には、13号神殿があります。赤の女王が眠っていた辰砂によって赤く染められた石棺を中に入って見ることができます。周囲には広場も整備されていて、地元の子供達が集まって遊んでいました。地元の人は無料で入れるのかもしれませんね。

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ミソルハの滝とアグア・アスール

 密林の中にある街なので、周りには自然がたくさんあります。どちらも自力で行く方法があるのですが、なかなか面倒くさそうなので ここはツアーの力を借りることにしました。ツアー会社は街中でも見かけたのですが、バス会社の向かい側の道路沿いに いくつかツアー会社が並んでいて150ペソと値段も安かったのでそこで予約しました。当日にホテルまで迎えにきてくれます。

 パレンケの街から1時間ほどでまずミソルハの滝に到着しました。階段を降りて行くと滝の目の前に辿り着きます。下の写真はGoproで撮ったのでワイドに見えていますが、実際はもっと迫力があります。

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 左側に滝を裏側から見るための通路が続いています。水の量が多いので、結構水しぶきが飛んできます。そのおかげか、通路や周囲には緑色の苔が美しく育っていました。

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 次にアグアスールへと向かいます。スペイン語で「青い水」という意味があるそうで、コバルトブルーの絶景が見れる場所として有名です。私が訪れたときは、残念ながらコバルトブルーの青い水ではなかったのですが、淡い水色のような川と連なる小さな滝を見ることができたのでそれなりに満足しました。数日前に雨が降ったりすると川の水が濁って綺麗な青が見えなくなるらしいです。バンを下流で降りて、上流に向かって歩いて行くのですが、思ったよりも歩くのでちょっと疲れました。

 

まとめ

 パレンケの街は本当に密林の中にポツンとある小さな田舎町のようなところでした。わたしは グアテマラ行きを急遽変更して、バカラルに向かう途中の寄り道だったので、それなりに満喫できました。わざわざこの街にくるために大移動してくるほどたくさんの見どころはないかなと思うのですが、もし寄り道できそうならぜひ立ち寄ってみてください。